2023年9月16日土曜日

海外で感じるタイガース優勝の衝撃波

 リーグ優勝してしまいましたねぇ、阪神タイガース。聞くところによると、1935年(昭和10年)創設で、巨人に次ぐ長い歴史を持つ球団なのにもかかわらず、現在のセ・パ2リーグ制になって以来の優勝回数は10回。まぁ巨人の47回と横浜ベイスターズの2回という両極端の数字を除けば、セリーグの他3球団がすべて9回なので、弱いわけでもないけれど、やっぱり18年ぶりとなると、ファンとしては大騒ぎにもなるでしょう。

ちなみに私は、兵庫県尼崎市生まれのコテコテの関西人なんですが、阪神ファンではありません。父が巨人贔屓だった影響で、社会人になるぐらいまでは、どちらかと言うと巨人ファン。キャリアの晩年ながら王・長嶋がまだ現役だったし、アニメでは「巨人の星」「侍ジャイアンツ」を見て育った世代。意外に思われるかも知れませんが、関西地方でも、一定の割合で巨人ファンがいたんですよね。

ところが私の人生の節目には、なぜか阪神が優勝していて、まず私が生まれた昭和37年(1962年)。21年ぶりの昭和60年(1985年)は、私が就職した年。この時に、熱狂した虎キチが道頓堀に飛び込んだり、ケンタッキー・フライドチキンの店先にあったカーネル・サンダースの人形を「バースや!」と言って川に放り込んだりの事件がありました。そこから18年間、優勝できなかったのは「カーネル・サンダースの呪い」だと言われたものです。

そして平成に入って2回目の優勝時の2005年(平成17年)には、息子が誕生。この当時は、会社生活が一番ツラく鬱を患ってたので、タイガースのことなどまったく記憶に残ってないのですが、後から思えばそういうことでした。そしてその息子が成人した今年2023年、再び18年ぶりにリーグ優勝。

日本からフィリピンに移住してもう11年目に入るのに、いまさら日本のプロ野球のネタでもなかろうとも思うものの、タイガースに限らず、熱狂的なファンの場合、そういう環境でも贔屓チームへの想いは継続するんですよね。私の知り合いの中にも、ハンガリーやマレーシア在住にもかかわらず、「猛虎会ブダペスト支部長」や「ベイスターズファンクラブ・クアラルンプール代表」を名乗っている人がいます。

まぁ阪神にしても横浜にしても、滅多に優勝しないチームなので、何年も実らぬ声援を送り続けるのは、なかなか切ないだろうと推察。私など、巨人には興味がなくなってからは、イチローや松井、今は大谷選手のカジュアルなファンというミーハーな路線を保っていて、精神衛生上はとても楽なもの。要するに特定の球団ではなく、メジャーで活躍する日本人選手全員のファンってことです。

とは言え、フィリピンからネット経由で眺めているだけでも、地元出身者としては、ネタとしての阪神優勝は、極上かつ超レアなエンターテイメント。何しろ経済効果969億円に達するという試算もあるぐらい。そう言えば1985年の時には、大阪府池田市に本社があるダイハツが、ボディサイドに黒と黄色のストライプが入った「タイガース・エディション」のミラを発売したりしてました。調べてみたら、今年もやるそうですよ。




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