2023年9月27日水曜日

運転免許更新の顛末

 行ってきました、フィリピンでの運転免許更新。

マニラ首都圏やセブなど大都市に比べるとまだマシとは言え、身の危険を感じるレベルの運転マナー。隣街のバコロドへドライブするだけでも、すごいストレスで疲れ果ててしまいます。本当はこっちでハンドル握りたくないものの、自家用車を運転できないと、不便この上ないネグロス島。

タクシーにGrab(ライドシェア)、路線バスやジプニー(小型乗り合いバス)、トライシクル(オート輪タク)など、用途に応じた交通機関はあって、最近はジプニーが電動化してきれいになったりもしてるんですが、如何せん、深夜はほとんど運行してないし、スケジュールが至ってエエ加減。雨が降ってたりすると、どれも全然つかまらないので、急いでる時など、本当に困ってしまいます。

ちなみに私のフィリピンでの免許歴。移住直後の2013年に、日本の免許を書き換えました。これが実に面倒で、何日も待たされた挙句、やっとバコロドの陸運局(LTO / Land Transportation Office)に行ったら、最後の受け取りの段になって「日本大使館から許可証が必要」とか、まったく訳の分らない要求。つまり、免許証渡して欲しかったら賄賂を寄越せってことらしい。この時は、関西訛りの英語でまくし立てて、余分な金を払わずに免許を手にすることができました。

その後2回更新したんですが、直近のは、カードのプラスティックが入手困難になるという、これまた訳の分からないトラブル。ネグロスだけでなくフィリピン全土で同様の事態だったそうで、カードができるまでの約1年間は、紙に一部手書きの代用免許証を携帯してました。

そして来月、(2023年10月)私の誕生日で切れる免許有効期間。何と、プラスティック不足はまだ続いている上に、オンライン化して10年間有効になったのは良いけど、なぜかオンラインで適正検査みたいな試験があって、さらに不可解にも、それをプリントアウトして最寄りの陸運局に持っていくというプロセス改変。うわぁ面倒臭ぁ。

こういう時に頼りになるのが、何かとフィリピン人離れした実務家肌の家内。LTO同様に政府機関である教育省勤務のアドバンテージをフル活用して、バコロドのLTOで管理職をやってる、高校の同級生に手を回してくれました。家内だけではなく、オフィスでは常套手段なんだそうです。

その結果が、事前に免許を渡しておいて、2週間ほどで「できたよ〜」との連絡。窓口まで行って携帯メールしたら、間もなく名前を呼ばれ、その場で写真撮影して即日交付。30分ほどで10年免許ゲット。本来必要な各種書類提出やメディカル・チェックもなし。ついでに手数料の支払いもなし。


相変わらず人が多い
ショッピングモール内のLTO窓口

その同級生に直接2,000ペソは払っているので、もちろんタダではないけれど、これはどう考えたって裏取引。まともにやっても1,000ペソぐらいはかかるので、そんなにボラれたわけでもないし、下手すれば早朝から夕刻まで待たされることを思えば、安いとさえ言えるんですが、やっぱりちょっと後ろめたい。実際、よほど待たされてるのか、何人かのオっちゃんたちがブチキレて、窓口で喚いてましたから。

ということで、完全に贈賄側にまわってしまって、偉そうに非難できる立場ではないものの、やっぱりこういう部分が、どうしようもないフィリピンの後進性。特にドゥテルテさんが任期を終え、ボンボン・マルコスが大統領になってからというもの、せっかくの綱紀粛正の流れが止まって、国中が ユルみまくってる感じがします。


0 件のコメント:

コメントを投稿