今年の1月中旬から続いていた、向かいの家との騒音紛争(?)が、先日ようやく収束しましたので報告します。
まぁ他人さんからすれば、まったくどうでもいい話だし、こんなことでストレスを溜めるのも馬鹿馬鹿しいんですが、当事者の私にとっては、一時的とは言え不眠による体調不良にまで追い詰められたので、かなり深刻なお話。
もう一度背景をおさらいしますと、私の住んでいるのは、フィリピンでも比較的高級住宅地の部類に入るセント・フランシスという名前の、ビレッジとかサブディビジョンと呼ばれる場所。500世帯もの人々が暮らすと言いますから、人口は数千人にもなるちょっとした街。そして、ひとつの区画は150平米(約45坪)もあって、家によっては2〜4区画を買って家を建てています。我が家も4つ分の土地なので、600平米。普通に日本の宅地だとすれば「豪邸」レベルでしょう。
つまり、一軒一軒の間隔が広くて、人口が多くても敷地全体が広大なので、普通に住めば隣家の騒音など気にならないはず。サブディビジョンのローカル・ルールでも、屋外でのカラオケなどの大音量音楽や、雄鶏の飼育は禁止されています。日本に比べれば格安の地価ながら、ネグロスの物価からするとやっぱり高嶺の花なので、連日連夜庭でカラオケするような、どっちかと言うと貧乏人っぽい人はいません。
ところが厄介なのは、今回のお向かいさんのような、工事で大工が入ってくる場合。すごく差別的な書き方になってしまいますが、フィリピンの大工さんって基本的に貧乏人ばかりなんですよ。というのは、総じて肉体労働の価値は低く見られるフィリピン社会。日本のような、腕の良い職人さんは尊重されるような文化があまりない。そもそも給料が安すぎる。ぶっちゃけ高校も出たかどうかみたいな、教育がなくて、騒音に対する感覚がまったく異次元の人が多い。
なので、わざわざバイクに大きなスピーカーを積んで来て、作業中に頭が割れそうなボリュームで音楽をかけるのが、彼らにすれば当たり前。もちろん私だって、パソコンで作業する時などBGMを流したりしますが、室内かヘッドフォンで聴くか、それなりの周囲への配慮はします。一般的な日本人が相手なら、言うまでもない話。
こんな感じで、狭い道一本挟んだだけの10メートルも離れない場所で、朝から夕方までディスコミュージックみたいなのを聴かされたら、そりゃ病気になっちゃいますよ。ただでさえグラインダーやドリルの騒音がすごいのに。
なのでその都度、宅地の警備員やメイドさんに頼んで、音楽を止めてもらうようにお願いし続けてたわけです。もっとも当座は静かになっても、翌日とか数日後には、忘れちゃうのかワザとなのか、また同じことの繰り返しですが。途中からは、宅地の管理事務所に相当する、通称「クラブ・ハウス」のマネージャーの協力も仰ぎ、事態は鎮静の兆しを見せてきたのが、前回までの投稿の経緯でした。
ということで前振りだけで、結構な量になっちゃったので、この話は次回に続きます。
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