2015年1月10日土曜日

旅するマリアさま



今日夕刻、マリアさまが数人のご近所さんに付き添われて、我が家にお越しになりました。もちろん聖母マリアが現れた奇蹟ではなくて、陶器で作られた聖マリア像。フィリピンの習慣らしいのですが、篤志家のカトリック信徒がマリア像を購入して、隣近所の家を巡回するように、1週間限定で各家庭に安置します。

家内によると、私たちの住むビレッジ(宅地)は広くて、3体の聖マリア像があるとのことで、約1年おきぐらいでまた回って来られるそうです。日本でも聖マリア像の巡回は聞いたことがありますが、信徒の家庭ではなく、教会間の移動だけだったと思います。

恥ずかしながら、ロクに勉強もせず、いきなりフィリピンで洗礼を受けてしまったエエ加減カトリックの私は、ちゃんとした知識を持ち合わせていないので、もし間違っていたらどなたか教えてください。

ともかく、日本でもフィリピンでも話に聞いただけで、実際に見るのは今日が初めて。約束の時間に30分ほど遅れて、ガラスの扉がついた木製のケースに入ったマリアさまが、近所に住む初老の男性に運ばれてやって来られました。思ったよりかなり小さいですね。



我が家には作り付けの祭壇があって、既にお一人マリアさまがおられます。どうやって安置するのか黙って見てましたが、祭壇の下のスペースに無造作な感じで置かれました。ツイン・マリア状態。こんなんでいいのかいな?

しかし、マリアさまの付き添いのご近所さんも家内も納得したようで、簡単な挨拶を交わしたあと、みんなでロザリオの祈りを唱えました。英語でしたが、意味は世界共通。私も日本の教会では慣れ親しんでいます。

恵みあふれる聖マリア
主はあなたとともにおられます
主はあなたを選び祝福し
あなたの子イエズスも祝福されました
神の母、聖マリア
罪深い私たちのために
今も、死を迎える時も、祈ってください
アーメン

日本のカトリック教会でもミサの前に早めに集まった信徒さんが、繰り返しこの祈りを捧げます。

祈りが終わると、フィリピンらしくみんなでミリエンダ(おやつ)。家内が近くのカフェで買ってきたお菓子に、コーヒー、紅茶で小一時間ほどおしゃべりをしました。大抵こういう場では、必ず家族や親戚の誰かが日本人と結婚したとか、日本の会社で働いていたという話題になります。



さて、これから1週間。この時ぐらいは真面目に毎日お祈りを捧げないと。まずは、明日の日曜日、遅れないようミサに与りましょう。




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