2015年1月20日火曜日

アニュアル・レポート

直訳すれば「年次報告」。フィリピンで永住ビザを取得した外国人に、毎年課せられた入国管理局への報告義務です。私の場合、フィリピン国籍の家内の配偶者という資格で滞在しているので、この内容に変化がないかどうか報告せよ、ということらしい。

報告となっていますが、そんなに厳格なものではなく、決まった書式の書類を提出して手数料払えばそれでおしまい。ビザを取得するまでは、セブ島にあるオフィスまで何度も出向いての手続きが必要でしたが、今年からは車で30分ほどの州都バコロドで提出すれば大丈夫。これは楽チン...のはずだったんですが。


バコロド市内の入国管理局オフィス


家内に書類を揃えてもらって、先週一緒に入国管理局に行ったら、いつの間にやら手続きのやり方が変わったました。一昨年、去年と同じパターン。とにかくフィリピンの役所はこれが多いんですよ。頻繁に手順や提出書類の内容が変わるし、厄介なのはそれを全然周知徹底してくれないので、役所の窓口に行くまで分からない。ホームページから書式をダウンロードできる仕組みを作ってるんだから、どこかにちょっと書いておけばいいのに。

フェイスブックに、フィリピン入国管理局のページ(英語)が開設されていますが、もちろんここでもそんな大事なことを書いてくれないので、コメントにはフィリピン在住の外国人の罵声が飛び交っているような状況です。

日本政府のフィリピン人に対する閉鎖性を考えると、これでもまだマシかなと思うのですが、国策として海外からの退職者を積極的に受け入れようとしているにしては、ちょっとこの対応は解せません。

まぁ、私の場合は時間が自由になるので、何度出直しても構わないし、「住まわせて貰っている」身分なので、窓口でキレたりすることもないですが、時間も経費も限られた状況での業務滞在だったりすると、相当なストレスになるでしょうね。飛行機に乗って来ないといけないような遠隔地の場合、往復の運賃と丸1日の時間が無駄になってしまうわけですから。(実際、セブの窓口ではキレてる人をよく見ました)

海外資本による工場や事業場の誘致も、おそらくこういう効率の悪さが障壁になっているのは容易に想像できます。せっかく英語が公用語で、日本に比べると何かと利便性が高い国のはずなのに、もったいないことですね。


市街地の真ん中とは思えない静かな中庭


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