2020年3月15日日曜日

そして誰もいなくなった

金曜日に、シライ市保健所の立ち入り検査が入った、日本人向けの英語学校。我が家の敷地内にあるゲストハウスにて、この学校の生徒さんの宿泊してもらっているし、ガレージやバンブーハウスは、マンツーマンのレッスンにも提供。学校施設の一部となっていました。

検査の結果、前回投稿した通り、フィリピン人英語教師の方々は、全員が十日間の隔離となりました。隔離と言っても、どこかの医療施設に強制入院などではなく、自宅待機で、禁を破ったら罰金2万ペソ。それを受けて、まだ1〜2週間の滞在期間が残っていた生徒さんは、予定を早めて帰国。

また、マニラは全域が封鎖で、マニラ発着の国内移動ができない。首都圏に次ぐフィリピン第二の大都市セブも、同様の措置となり、日本からの直行便がないネグロスには、渡航の手段が無く、新規生徒さん受け入れは、断らざるを得ない。

十日間の休校後にレッスンは再開の予定ながら、引き続き滞在する生徒さんの数が激減。もうゲストハウスを使う必要がありません。残念ながら、来月(4月)後半まで埋まっていた予約は、すべてキャンセルとなり、これを書いている日曜日(3月15日)時点で、空き家となってしまいました。数万ペソの収入がパーということに。


お客さんがいなくなったのに
嫌になるぐらいのいい天気

日本では学生さんが春休みの、書き入れ時。このタイミングの損失は、本当に痛い話。聞くところによると、マニラやセブで、主に韓国・日本からの短期英語留学生を受け入れている学校は、大打撃だそうです。そりゃぁ、そうでしょうね。

私のゲストハウスの場合、元々、商売のために建てたのではなく、日本に住む両親を引き取ることが主目的。行く行くは子供が所帯を持った時にも使えるようにというもの。当然ローンなども無し。ここからの収入はオマケみたいなものなので、こうなっても、直ちに生活に困ることはありません。

それでも、自粛や渡航規制で、当てにしていたお金がいきなりゼロになる怖さは、十分理解できました。文字通りの死活問題。

さて、ネグロスでの一般市民への影響はと言うと、一番驚いたのは、カトリック教会の無期限ミサ中止。おそらくカトリック大国フィリピンでは、前代未聞じゃないでしょうか。さらに、息子が通う私立の学校が、年度末テストの真っ最中にまさかの休校。時期的に見て、このまま夏休みになってしまいそうです。(フィリピンでは、4〜5月が真夏)

そして、たまたま用事があって昨日の土曜日、州都バコロドの大型ショッピングモールの SMシティに出かけたところ、週末にしてはガラ空き。建物に入る際には、額に赤外線を当てるタイプの体温計でチェックされ、問答無用で両手のアルコール消毒。

ただ、マスク着用の人はそれほど多くないし、トイレットペーパーの棚が空っぽになったり、食料品の買い出しでパニックなんてことはありません。マスクがないのと、消毒用アルコールが品薄で購入制限があるぐらいで、市中の往来は平穏そのもの。




ということで、日本やその他の外国、マニラなどに比べると「大騒ぎ」にはなっていない感じのネグロスですが、ここまで世界レベルで経済活動が鈍化してしまうと、ボディブローのようにジワジワ景気に影響が出てくるのは、避けられないかも知れません。


0 件のコメント:

コメントを投稿