2020年3月25日水曜日

西ネグロス封鎖


これを書いている2020年3月25日時点で、すでにフィリピンでは、ルソン島全域とセブが、新型コロナウイルス感染拡大を防ぐために封鎖、もしくはそれに準じる状況。物流は機能しているので、食料品や飲料水などは購入できるものの、一般市民の該当地域での移動や外出が、禁止されたり制限されたりしているようです。

セブでは、取り残された日本人観光客や留学生を対象に、フィリピン航空(PAL)による日本へのチャーター便が運行。まにら新聞の記事によると、日本人会のメンバーや、有志の人達が独自にPALと交渉して、実現させたとのこと。なので運賃はかなり高額になるらしい。

皮肉なことに、中国や韓国からの旅行者は、フィリピン政府が早い時期に入国制限や帰国勧告を行ったことで、残っているのは日本人ばかり。こういう時こそ、日本政府なり大使館が迅速に手を打つべきなのに、何のアクションもありませんね。

横浜のクルーズ船での集団感染の際には、アメリカを始め各国政府が自国籍の乗客の帰国支援に動きました。また、フィリピンからの出稼ぎ労働者が、中近東で虐待されたことが発覚した時は、ドゥテルテ大統領が速攻で無料のチャーター便を手配して、希望するフィリピン人を救出。

日本では昔から、外国に出る人たちを「食い詰め者」と見下す風潮があり、明治期にブラジルへ渡った日本人は、移民ではなく「棄民」だと言われました。私もフィリピン移住時には身近な人に「親を捨てて逃げるのか」と言われたものです。

こうを書くと、またぞろ「自己責任論」を振りかざして、勝手にフィリピンくんだりまで遊びに行った連中に、血税を使うとは怪しからんと、およそ日本以外では常識外れな戯言を吐く輩の声が聴こえてきそう。

と、つい熱くなってしまいましたが、今日のテーマは、私たちが住む西ネグロスの状況。

丸1週間以上も無断欠勤が続いていた、我が家のメイド、ライラおばさん。今日やっと家内の携帯に連絡があって、やはりライラの住むバランガイ(町内会)で、お年寄りが怖がってしまい、仕方なく地区ぐるみの自発的な封鎖。出るに出られなかったそうです。

さらに追い討ちをかけるように、毎週水曜日に出張マッサージを頼んでいる女性セラピスト、海岸近くに住むラケル。利用者が少なくなって、自宅近くまでトライシクル(オート輪タク)が来ないためキャンセルに。

ということで、何だか周囲の堀を少しづつ埋められるように、追い詰められている感じ。トドメを刺すように本日、とうとう来週月曜日(3月30日)から、西ネグロス州が封鎖になるとのお達しが。一応14日間と期限付きながら、これは状況次第でどうなるか分かりません。

原則、全員自宅待機で、食糧の買い出しなどは、一家族に一人だけ外出許可証みたいなものが支給されるらしい。今日、家内が仕事帰りに立ち寄ったスーパーでは、パニックとまでは行かないながら、食料品購入のためのお客さんがいっぱい。そりゃそうなりますよね。

ということで、息子は、うやむやのまま夏休みに突入しちゃったし、家内の職場は明日から休業。元々私は、ほぼ引きこもりの専業主夫なので、ほとんど生活スタイルは変わりませんが、しばらくは息苦しい雰囲気になりそうです。


0 件のコメント:

コメントを投稿