2020年9月17日木曜日

自宅隔離の連鎖


フィリピン教育省、Department of Education 、略称 DepED(ディプェド)の地方事務所、シライ市内のオフィスに勤務するフィリピン人の家内。シライDepEDは、日本で言うと、市の教育委員会みたいなもの。公立・私立を問わず、シライ市内の学校で子供達の教育に携わる先生への指導や支援を行なっています。

先月(2020年8月)の末には、私立校だけながらようやく授業がオンラインで再開し、公立校の10月再開に向けての準備で、何かと多忙なDepEDスタッフ。週に一回程度の在宅勤務中も、客間にパソコンとプリンターを持ち込んで、仕事に勤しむ家内です。いろいろ不便はあっても、給与は滞りなく支払われているので、このご時世、実に有難いこと。

この我が家の大黒柱、フィリピン風に言うとブレッド・ウィナー(Breadwinner 一家の稼ぎ手)の家内が、何と一昨日の火曜日から、自宅隔離になってしまいました。

事の発端は、DepEDで行われた、先生たちを集めてのミーティング。ミーティングの後、参加した先生の一人の旦那さんが、コロナ陽性判定を受けてしまいました。

家内は同じ部屋に居合わせたとは言え、直接会話をしたわけではなく、マスクにシールドもしていたのですが、9月15日現在で、78名の陽性患者が確認されているシライ市内。もうみんな神経質になっていて、同室した人全員が「濃厚接触者」の扱いで、自宅隔離の憂き目に。

旦那さんが陽性だったという先生は、シライではなく隣市のタリサイ在住。こちらもシライ同様に患者が多く、検査の順番待ち状態。ご本人の検査結果が出るのは明日の金曜日になるとのこと。なので陰性だったとしても、家内の出勤は週明けから。もし陽性となれば、さらに一週間の隔離が続くことに。

とは言え、仕事は今まで通り在宅で続けられるし、減給もない。休んだら休んだ分だけ手取り分が無くなってしまう、メイドさんや日給制の労働者に比べれば、恵まれています。

ただ、我が家のメイドのライラおばさん。自宅近辺の隔離措置が終わって、ようやく月曜日に出勤したと思ったら、掃除中に指を怪我して、翌日からまた欠勤続き。どうも傷口が化膿してしまったらしい。

未成年の息子は、この半年間ずっと外出禁止で、ライラも来ない。それに加えて家内も隔離となれば、買い物に出られるのは、家族で私だけということに。タイミング悪く、この数日続く雨の中、いよいよ底をついてきた食材を補充しに、今日、ひさしぶりに公設市場に行ってきました。

雨なので、これまた久しぶりに自家用車。意外にも車が多いシライ市内。公設市場の中も、ちょっと混雑気味なぐらいで、交通量や買い物の人出を見る限り、コロナ禍の影響はあまり感じません。行きつけの八百屋さんなど、いつのまにか若い女性の従業員が二人も増えて、以前より繁盛してるんじゃないかと思うぐらい。

道路もお店も閑散としてるんじゃないかと想像していたので、活気のある街の風景を見られただけでも、少し元気になった気分。

いくら日本で住んでた頃より、そこそこは広い家があっても、家に閉じこもっていると、どうしても気分も塞ぎ込んでしまう昨今。やっぱりたまには無理してでも、外に出た方がいいのかも知れませんね。



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