2021年5月24日月曜日

言うこと聞かない大工さん

 もう先週の話ですが、ゲストハウスのゲートに塗装したベニヤ板を貼りました。お願いしたのは、以前に竹製のブラインドを、フェンスに取り付けてもらった大工さん。メイドのライラおばさんの親戚で、姪っ子の旦那さん。

実は、竹ブラインドの時に、ゲートにもそれを使うつもりで、取り付けまでやってもらったところ、重すぎてゲートのヒンジ部分の溶接が剥がれてしまい、ちゃんと閉まらなくなってしまいました。

仕方がないので、ゲート用に準備したブラインドは、他のフェンスに持って行って、ゲートは開放的なまま。プライバシーを守る上では、片手落ちの中途半端な状態。その後、溶接機を借りる段取りをして、別の大工さんにヒンジの修理をしてもらうのに、1ヶ月。

そこから、今度は、厚さ3mmぐらいの軽いベニヤの貼り付けることにして、またライラ経由で頼んだところが、このコロナ禍にあっても数少ない活況の建築業界。週末に来る来ると言いながら、何回もすっぽかされて、さらに1ヶ月。ようやく作業にかかったのが、先週の日曜日でした。

さて、この大工さん。腕前がすごくいいというわけではないけれど、単純作業は指示の通りに黙々とこなすのが取り柄。私も過剰に期待はせず、間違いなくできることだけをお願いしておりました。

今回も仕事自体は難しくもなく、ベニヤ板を決まったサイズにノコギリで切り、それに両面塗装して、針金で固定するだけ。たったこれだけのことながら、フィリピンの大工さんや職人さんがやらかすのが、順番を考えないこと。

普通に考えたら、ベニヤ板を塗装して乾燥させてから取り付けると思いますよね。その方が作業しやすいし、仕上がりもきれい。ところが、家を建てた時には、内装のモールや扉枠、階段の手摺など、なぜか塗装の必要な部材を、塗装せずに先に取り付けちゃうんですよ。

これは塗装が、大工さんとは別の職人さんが担当だから、というのもあるんでしょうけど、塗装屋さんが実に作業しにくそうで、別々にやれば必要のない、マスキングの手間もかかる。何より仕上げが実にみっともなくて、塗装の境界線がガッタガタ。

そうならないように、「塗装してから取り付けてね」と事前に3回も言ったのに、ふと気がつくと、塗装なしで門扉へ。私は大工さんに腹を立てることって、滅多にありませんけど、ここまで完璧に言いつけを無視されたら、さすがにムカつきました。

それでも、できるだけ言葉を荒げず、全部外して、塗装するように厳命。「今日中に終わりませんよ」と他人事のように言い返してくるので、「取り付けは自分でやるから、さっさと塗装してくれ」と言い渡しました。

最初から早めに塗装しておけば、天気もよくて暑い日だったから、夕方までには終わったと思うですけどね。まぁいいか。

というわけで日を改めて、残りを自分でやりました。ただ、真夏のフィリピン・ネグロス島。炎天下に無理したら、熱中症でぶっ倒れかねないので、少しだけライラに手伝ってもらい、比較的日差しの弱い、朝夕に分けて少しづつ。

慣れない作業で、着ていたTシャツを絞ったら汗がしたたるほど。結局1日では終わらず、その翌日の午前中までかかって、ようやく終了。あ〜くたびれた。


出来栄えは、素人仕事にしては悪くない。ライラが妙に気に入って、自分の家でもないのに、外からしげしげとゲートを眺めて「グッド・ルッキング」とにやにや。結果オーライということで、これで良しとしましょう。



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