2022年6月29日水曜日

熱帯の庭の大掃除

 前回の続きで、家内が大量に溜め込んだ、庭の鉢植えの整理を始めたというお話。

数百鉢もある鉢植えは、サイズや種類が実にバラバラ。素焼きの大振りなのがあると思うと、プラスティックの安物。扱いが面倒なのが、苗を買った時に付属してた、柔らかいビニールみたいなものが、そのままになってる代物。手のひらに乗るぐらいならまだマシですが、大きいのは、端っこを持つとすぐに破れてしまいます。

他には、株分け用に、空き缶やカップ麺の容器、ペットボトルをカットした鉢に、私が使ってた欠けたコーヒーカップなどなど。「味覇」「天下一品」なんてロゴが目に入ると、苦笑するしかありません。

手作り感が溢れて、微笑ましい気もしますけど、何しろ数が多過ぎる。せめて等間隔に置くとか、サイズ別にグルーピングすれば、それなりの味わいも出るかも知れませんが、そういうことには無頓着な家内。


さらに雑然感を増幅させてるのが、意図的に植えた植物以外の雑草が、鉢の中に同居してること。軽々しく「雑草」なんて一括りにしてはいけないほど、こちらも様々な種類の植物群。


見た目が良くないだけでなく、お金払って購入した草花が枯れそうになってる鉢もちらほら。まずは、鉢の中の草抜きから始めました。


植木の手入れは初体験ではないんですが、毎回驚くのが、生き物の多さ。アリや小さなコオロギ、ヤスデ、クモ。鉢の下からはカエルにヤモリ。この手の虫や小動物が苦手な人には、悪夢のような状況。


日本でもダンゴムシぐらいはいるでしょうけど、ここまで数も種類も多いのは、さすがの熱帯雨林気候。大袈裟じゃなくて、小さな植木鉢にも堂々たる生態系が形成されてます。


ただ厄介なのは、アリに噛まれること。気づかずにアカアリの巣に指を突っ込んだりすると、目も当てられぬほど、パンパンに腫れ上がってしまいます。


さらに厳しいのが暑さ。ここ数日の関東地方でのエゲツない熱波に比べると、全然大したことはありませんが、赤道近くの夏至の時期は、曇りがちでも日差しはキツい。こまめに小休止して水分補給しないと、ぶっ倒れそう。


とまぁ、すべての鉢植えを鑑賞に耐える程度に掃除して、植え替えたり並べ直したり。完了したのが三日目の昼前。中腰姿勢の作業も多くて、腰や膝は軋むし筋肉痛まできて、下手な筋トレより効果がありました。






ここまでやって改めて思うのは、私のやや極端な性格。典型的な「オール・オア・ナッシング」で、中途半端が許せないタイプ。片付けが得意と言うより、やるんならとことん整理整頓しないと我慢ができない。 我ながら、フィリピンで生活するには、少々不向きかも知れませんねぇ。


ということで、処分した鉢植えはゼロで切り抜けて、きれいに片付けができました。一応、家内を怒らせず、多少は感謝もしてくれたようで、やれやれです。



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