2022年6月28日火曜日

片づけが苦手なフィリピン妻

 いきなり自慢めいた話で恐縮ながら、ネグロス島シライ市に建てた我が家は、敷地が600平米。庭だけでもざっと300平米はあります。もちろん私が大金持ちだと言いたいわけではありません。

フィリピンの田舎では、日本に比べると宅地が割安。約20年前で、300万円弱でした。その間フィリピンの物価が上がったり、円安が進んだりはあっても、せいぜい倍額になった程度。おそらく今でも1,000万円には届いていないと思います。

そもそも、日本のサラリーマン風情には、夢でしかない大きな一戸建てが、ネグロス島なら実現できるとの一心で、家族を連れて移住。それだけが理由ではないけれど、最大の動機だったのは、間違いなし。

とまぁ、50歳にして念願のドリームハウスが完成したものの、たいへんなのは日々の掃除やメンテナンス。当然のようにメイドさんを雇ったし、品質イマイチの施工や建材で出来ている我が家は、毎年何がしかの修理やちょっとしたリノベが必要不可欠。

そして今日のテーマの庭の手入れ。

特別に凝った造園でもないんですが、数週間も放置すると、あっというまにジャングルに戻ってしまう熱帯雨林気候。当初は植えていた芝は、1年も経たないうちにダメになり、今では見た目より雑草が生えにくいことを優先して、土が露出している部分は、全面砂利を敷いている次第。

コロナ禍以降は、外出の機会が激減したせいか、ネグロスで大流行となったのが鉢植え。昔ながらの素焼きの植木鉢はもちろん、プラスティック製のもの大量に出回ってます。そこに植える植物も、さまざまな種類、価格のものが、フェイスブック上のグループで売買されたり。

あまり流行り廃りに興味がない家内が珍しくハマって、この頃は土日ともなると、早朝からせっせと土いじり。少しづつ買ったり、奥さん同士で交換した鉢植えが、今では数百を超える勢いです。惜しむらくは、家内に片づけの才能が、あまりないらしいこと。

これは家内だけでなく、家内の親戚のほとんどが同じで、実家も叔父・叔母たちの家も、はっきり言って雑然としています。ここ10年程で急に景気がよくなって、お金に余裕がない幼少期を過ごした人々が、物欲に走りまくっている結果でしょうね。ちょうど昭和40年代の、高度経済成長期の私の親の世代みたいな感じ。

あまり後先のことを考えずに、大画面テレビやらソファーセット、高さ2メートルもあるようなクリスマスツリーを買ったりする。典型的なのが家内の実家で、物置化した家に、持ち主が小さくなって暮らしているような状態。

幸いスペースは十分ある我が家でも、買ったら買いっぱなしで整理しないもんだから、庭の一角がカオス。例えるなら、疫病で人類が滅亡したあとに、植物が蔓延った廃墟...とでも言いましょうか。

家内の名誉のために申し添えておきますと、事務仕事やお金勘定では、フィリピン人離れした有能さ。自宅建設時には、建材の買い付け、価格交渉、大工さんへの給料支払いなど、ソツなくこなしたしっかり者。ただ片づけだけが、どうにも不得手。

まぁ、けっこう楽しくやっている家内の趣味なので、下手な口出しすると家庭不和の原因にもなりかねない。この2年ほどは、できるだけ静観していたのですが、庭に設置したバンブーハウスの屋根の修理に伴って、その周辺を片付けなければならず、とうとう大量の植木を移動させることに。

ということで、禁断の片づけ&断捨離に着手して、三日がかりで完了したのが今日のお昼。前振りが長くなっちゃたので、顛末は次回に続きます。


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