2022年10月18日火曜日

厳しい円安

ここ最近、円安ドル高が止まりません。今日(2022年10月18日)この投稿を執筆している時点で、1ドルが約149円となっています。ドルベースで海外から物を買っている商売は、たいへんでしょうし、実際に日本国内ではインフレが深刻な状況なんだとか。

ただ、目の前の生活苦はともかくとして、1ドル360円だった時代を知っている昭和30年代 / 1960年代生まれとしては、それほど仰天するレベルでもありません。1970年代後半の私が高校生ぐらいの時に200円台に突入した時には、逆の意味で、すごいことになったと思ったものです。

さらに、ちょうど私がフィリピン初渡航した1995年には、固定相場時代の4倍以上、79円台まで値上がりしたのもよく覚えています。

そして現在、私が住むフィリピン。対ドルほどではないけれど、やっぱり相対的にはペソ高・円安。1円が約 0.4ペソなので、ちょうど私がネグロス島に移住した10年前の水準。7年前の2015年には、もっと円高だったこともあったので、ドルに比べればかなり穏やかな推移。

とは言え、日系企業勤めで円ベースで給料貰ってるような人たちにすれば、死活問題であることには変わりません。それでなくても好景気でインフレ気味のフィリピン経済。追い討ちをかけるように、ロシアのウクライナ侵略に端を発するガソリン価格の高騰。

移住時に、数千万円単位の貯蓄をフィリピンのメトロバンクに送金した私の場合、その後の為替レートには何の影響も受けてません。あるとすれば、たまに日本のクレジットカードを、フィリピンでの買い物に使う時ぐらい。

ところがタイミングの悪いことに、8月に愛用のラップトップパソコン、MacBookProがクラッシュして、なかりの金額の修理代。ペソ口座に余裕がないので日本の銀行からカード支払いしたら、翌月には「え゛っ!」ってなるような請求が来てしまいました。

恐らくこの円安の流れは短期的なものではなく、ジワジワ弱体化している日本の国力を反映したものなんだろうなと思います。老人比率が増えて労働人口が減る少子化が、ここまではっきり経済に影を落としているのに、有効な政策をまったく打ち出す気配すらない日本政府。それどころか、前々政権が残した政権中枢へのカルト宗教の侵食が発覚しても、まったく危機感がない。

私が投資家なら、当分の間は日本の通貨や株式にお金を使う気にはなりません。「貧すれば鈍する」とはよく言ったもので、国内で少子化に歯止めをかけ、出生数を増やして地方経済の活性化を実現させた、救世主と呼んでもいい明石市の泉市長を、市議会が政治家引退にまで追い込んだのは、本当に愚かと言うしかない。

ということで、この円安。一部報道では1ドル200円時代も視野に入れているらしい。それでなくてもフィリピンからの出稼ぎ対象としては、どんどん魅力が色褪せている日本。今のところは、日本語や日本の歴史を一生懸命勉強している高校生の息子ですが、働くならシンガポールがいいなぁと言ってます。然もありなん...ですねぇ。



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