2023年1月2日月曜日

水道が壊れて爆竹少なめの年末年始


 もう2023年になって二日目です。月並みな表現ながら、月日が経つのは本当に早い。

現在大混乱に落ち入っている中国などを除けば、世界的にコロナ禍が下火になってから初めての年末年始と言えるでしょう。特に私たち家族の暮らすフィリピン・ネグロス島では、外でマスクをする人さえかなり減って、人通りも交通量も完全に2019年以前に戻った感じ...と言うより、もっと増えたような気がするぐらい。

我が家も、3年ぶりに日本人の泊まりのお客さんがあったり、クリスマスと新年のパーティは例年通り。久しぶりで、ホームパーティ用にたくさんの料理を作ったりしました。特に寂しがりというわけでもない私ですが、やっぱり気心の知れた友達や親戚を話すのは、良いものです。

こんな具合に何もかも以前と同じかというと、必ずしもそうではなく、思いがけないことも起こるもの。年末ギリギリの12月30日、見方によればフィリピンらしいとも言える水道のトラブルがありました。しかもわざわざセブからお越しいただいた、日本人女性とフィリピン人の旦那さんが滞在中のゲストハウスで。

一般的にフィリピンでは水道の水圧が低く、水の使用量の多い朝夕のシャワータイムには、洗い物にも事欠くほどのチョロチョロ状態になったり、まったく出なくなることもある。それを防ぐために、そこそこ家計に余裕のある家では、加圧タンクとポンプを取り付けています。我が家にも、母屋とゲストハウスにそれぞれ設置。問題はこの加圧タンクからの漏水。

本来ならば、ある程度タンク内の水量が下がると、ポンプが感知して自動的に可動。満杯になると止まる仕組みが、なぜかここ数ヶ月は、蛇口を捻る度にポンプが動いて数秒で停止を繰り返し。そんな不審な挙動と関係しているのか、突如としてタンクから盛大に水が漏り始めました。もうだましだまし使えるような状況ではなく、元栓を閉めるしか打つ手無し。

幸いなことに、お客さんはお帰り寸前。トイレは母屋を使ってもらって、あまりご迷惑をかけなくて済みました。

ただ、こんなタイミングでは水道屋さんに来てもらうどころか、連絡すらとれない。いつもの配管工のフリオ君は、テキストしても音沙汰ないし、大工のリーボイに心当たりを聞いてもらうも、すぐには無理。メイドのグレイスおばさんの知り合いは帰省中。

さすがにトイレも使えないし顔洗うのもダメとなっては、修理が終わるまで母屋に一時避難するしかありません。ちなみに空き家にすると傷みが早いので、いつもは私が、ゲストハウスで寝泊まりしてます。

さてもう一つ予想外だったのは、爆竹の数がはっきり分かるぐらい減って、例年に比べるとずいぶん静かになったこと。

もちろん静かと言っても、日本の年末年始に比べれば十分うるさいんですが、「ここは戦場か?」と思うほど、引っ切りなしの地響きするような、花火・爆竹の連打は鳴りをひそめ、時折思い出したように、遠くでパンパンという程度。

これは田舎街のここシライに限った話ではなく、人口50万人都市の州都バコロドでも同じだったらしい。その原因が花火や爆竹価格の高騰。元々、貧乏な人たちほど派手にドンパチやりたがる傾向なので、インフレが彼らの財布を直撃。日々の食べ物を買うだけで家計はいっぱいいっぱいなんでしょうね。

例年通りの激しさになったのは、本当に大晦日の深夜、カウントダウン前後の小一時間ほどでした。日本人的には、やかましさ控えめは大歓迎ながら、これはちょっと寂しい。

ということでいろいろありましたが、今年も家族みんな元気で、無事2023年の正月を迎えることができました。今年も「ネグロス島 永住日記」をよろしくお願いします。



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