先週の土曜日、小学校で学期初めに行われる、保護者ミーティングがありました。この日、家内は珍しく休日出勤なので、私が初参加。
フィリピンの学校が、すべてそうなのかは分かりませんが、息子の通う私立の聖テレシタ学院は、年間4学期制。夏休みを除いて、だいたい2ヶ月半ごとのミーティング。学期毎の成績表も、この時に手渡しです。
集合場所は体育館、と言っても周囲に壁はなく、コンクリート打ちっ放しのフロアに、大屋根を掛けた建物。冬がなく年中暑いフィリピンならでは。ただし、みすぼらしい感じではなく、バスケットなどの屋内スポーツもできる仕様で、数百人は座れるような観覧席もあります。当然、舞台も設置。
ここで校長先生や、主任シスター(カトリック系の学校なので)のお話を、親たちが神妙に拝聴するわけです。と書くと何やら説教か講話みたい。そうではなく、この日のお題は、学費の値上げ。
フィリピンの公立小学校から高校までは、制服や教科書費用を除き、学費は無償。つまり、わざわざ有料の学校へ通っているので、貧困層の親はいないけれど、全員が金持ちというわけでもない。値上げされて嬉しい人はいません。
シスターは、この値上げがいかに妥当で、日割りにするといかに負担が小さいかを、延々と語ってました。そして、やっぱり滞納者もいるようです。その場合、子供はテストを受ける資格を失い、学期終了と同時に退学になるとのこと。また、毎月ではなく、年度の最初に一括払いすると1ヶ月分の割引があったり。お金が絡むと、何かとたいへんなんですね。
全体のミーティングが終わった後、息子が所属する小学5年生の保護者は、来月の催事の説明のため、教室へ移動。私は初めて、校舎の2階へ上がりました。すると何とも懐かしいことに、階段も廊下もすべて板張り。足を踏み降ろす度に独特の軋み音。久しぶりに体感する響き。
この校舎、元々鉄筋コンクリートで、しかも最近増改築したばかりの新品。ところが2階の床だけは板張りなんですよ。これだと子供が走ったり転んだりしても、衝撃が吸収されて、膝や腰に優しい感じ。そう言えば、20年前に、フィリピンへ業務出張した際に、マニラ近郊タガイタイの現地事業所「テクニカルセンター」が木造でした。名称と建屋があまりにアンバランスだったので、今でもよく覚えています。
私が兵庫県尼崎市内の上坂部小学校に入学した1969年(昭和44年)には、まだ一部に木造校舎が残ってました。2年生の時に取り壊されてしまったのは、今考えたら、惜しいことをしましたね。文化財保護の名目で保存すれば良かったのに。
実は、ネグロスでの自宅プランを練り始めた頃、木造にしようと考えた時期も。昔の住宅だと、1階だけコンクリートで、2階は木造というスタイルもあります。でも現地の誰に聞いても、シロアリにやられるから、止めておいた方がいいとのアドバイス。確かに乾季の後の最初の雨が上がると、恐ろしいほど羽アリが大量発生。床だけ板張りが、精一杯なんでしょうね。
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