飼い猫と言っても、家の中に閉じ込めているわけではなく、基本は野良の時と変わらぬ行動範囲。毎日朝夕の2回、餌を食べに来るというだけの関係の半野良状態。近所に獣医はいないし、そもそも周囲に、犬猫にそれほどお金をかける人が、あんまりいない。当然のように去勢手術なんてしておりません。そりゃ増えますね。
この調子だと、数年のうちに我が家は猫屋敷化するのではないかと思いきや、チャコ美は育児が下手なのか、それとも遺伝的に何か問題でもあるのか、過去2回の出産で生まれた、合計7頭の仔猫は、1ヶ月も保たずに全部死なせてしまいました。
最初は4頭。野良猫など絶対家に入れないと、家内の拒否権発動で、ほとんど放ったらかしにしていました。発電機の裏側で育て始めたのはいいけれど、雨を防げない場所だったのが悪かったようで、1頭減り2頭減りで、あっという間に全滅。
次の出産では、2頭生まれた仔猫を、車のエンジンルームで育てようとしたチャコ美。よっぽど愛車のトヨタ・アバンザが気に入ったのか、何回外に出しても、すぐに連れ戻す。しばらくイタチごっこをした挙句に、私が根負け。この時は何とか家内を説得して、乳離れするまではと、屋内の廊下に洗面器にボロ布を敷いた簡易育児室を用意しました。
やれやれと安心していると、2頭産んでから数日もして、3頭目を出産。ネットで調べても、こんなに日を空けて分割で産むなんて、どこにも書いてなかった。それで元気だったらよかったのに、やっぱり異常分娩だったらしく、仔猫は一度も鳴き声を上げることなく、そのまま天国へ行ってしまいました。
1頭犠牲になったんだから、兄弟の分も頑張って生きなアカんぞと、関西弁で励ます毎日。そろそろ生後1ヶ月で、もう大丈夫だろうと、三毛猫にはミーチャ、トラ猫にはトーチャと名前まで付けたのに、またまたあっけなく相次いで昇天。
そして迎えた3回目の正直。
今度はいつになく、デっかく膨らんだボテ腹のチャコ美。こりゃ、5頭ぐらい入ってるんじゃないかとビビってました。でも生まれたのは1頭。でもまだお腹はパンパン。案の定、またもや分割出産で、約12時間後にもう一頭。今度はちゃんと生きてた。
2頭でお終いとも思えない大きなお腹。2日経った今朝、3頭目が。残念ながらこいつは死産。チャコ美よ、いくら産んでもいいから、死なすなよ。頼むわ。
さて、生まれたての2頭の仔猫。チャコ美と同じくキジトラ模様。育児は、たまたま家内がしばらく前に倉庫から引っ張り出していた古タイヤの中。本能とはいえ、実にうまいこと仔猫を隠せる空間を見つけたものです。早速中に、使い古した足拭きマットを敷いてやりました。
これから暑くなる季節。雨も少ないし、子育てには悪くない条件だろうと思います。今度こそ、1頭でもいいからちゃんと育ってほしい。がんばれ、チャコ美。
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