今年も、フィリピンで暮らす外国人には恒例の、アニュアル・レポート(年次報告)の時期がやってきました。アニュアル・レポートと言っても、何かを報告するわけではなく、ビザの更新のようなもの。毎年、年初から60日以内(つまり1月〜2月)に、ちゃんとフィリピンにいますよと、役所に確認に行く作業。
私の場合、13aと呼ばれるフィリピン人の配偶者資格での、永住ビザを支給されている身分。具体的には、パスポート、アイ・カード(I Card / 外国人登録証に相当)とそのコピー、それに昨年の手続き時に支払った手数料の領収書を持って、最寄りのイミグレーション(入国管理局)の窓口に行きます。
本当は早めに、1月中には済ませておきたかったけれど、メイドのネルジーがクリスマスからずっと不在。平日、家内はオフィス、子供は学校で、お弁当の配達やお迎えなどがあり、あまり長時間家を空けるわけにもいかず、今年はネルジー復帰を待って、2月の最初ということになりました。
それだけではなく、平日の昼間、州都バコロドに出かけるのはイマイチ気がすすまない。というのも、道路は混むし、相変わらず交通マナーは最低。役所の周囲には駐車場もなく、毎回車を駐める場所を探すのに、ちょっと苦労する。すっかりシライの田舎暮らしに適応してしまったせいか、人混みや渋滞への拒否反応が顕著になってます。
とまぁ、重い腰を上げて行ってきました、イミグレーション。案の定すごい渋滞。ただ車が多いからだけではなく、シライ〜バコロドの幹線道路、ラクソン・ストリートは、昨年から続く、排水管敷設工事のために車線規制中。それでも、ジプニーもバイクも強引に割り込んでくるし、対向車はウインカーも出さずに曲がりたい放題。頭を冷静に保つのが至難の状況です。
それに追い打ちをかけるように、イミグレの隣もビルの建設工事中。何ができるんでしょう? 新しいコンドミニアムか、ショッピングモールか。ここ数年、工事ラッシュのバコロド市内。聞くところによると、最近、建設現場の一つでかなり大きな事故があって、作業員が何人か亡くなったそうです。
イミグレ到着までに、相当疲れてしまいましたが、手続きそのものは拍子抜けするほど、あっさり完了。お昼時を狙ったので、他に待っている人もいないし、ホームページに書いてあった書類のコピーと領収書も不要。パスポートとアイ・カードを渡し、ものの5分ほどでおしまい。手数料の310ペソ払って、受け取りにサインするだけ。
これって、どこのイミグレでも手続きが簡素化されたんでしょうか? それともバコロドだけのローカル・ルール? 遅いしいい加減だし、賄賂を平然と要求するフィリピンのお役所仕事は、誰に聞いても最低の評価。ところがバコロドの窓口のお兄ちゃんは、とてもフレンドリーで、軽いジョークなど飛ばしながら、なかなかいい感じの仕事ぶり。「それじゃ、また来年会いましょう」だそうです。
こういう対応が当たり前になったら、フィリピンもずいぶんと住みやすくなるんですけどねぇ。外国人だけでなく、フィリピン人にとっても。
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