2018年2月5日月曜日

40日間のバカンス


クリスマスイブ以来、ず〜っと田舎に帰ったままになっていた、我が家のメイド、ネルジー嬢が昨日(2月4日)やっと復帰しました。あと数日で、雇用満2年を迎える直前のこと。

一般的にフィリピンのメイドさんは、長い休暇の後は里心がついてしまうことが多いらしく、家族が引き止めることもあって、数日〜1週間ぐらい、戻ってくるのが遅くなるのが恒例行事。前任のアミーの場合、クリスマス休暇の後そのまま何の連絡もなく、荷物も放置したまま辞めてしまいました。こっちからの問い合わせメッセージの返信が「お母さんが辞めろと言うから辞めます」。

今回のネルジーも、復帰予定だった2月1日になって、「両親がセブに行っちゃったので、もう1週間休みます。」とイマイチ意味不明なテキストが、家内の携帯電話に。ちゃんと連絡するだけマシとも言えるけど、これにはさすがに家内も怒りのテキスト返し。3日遅れただけの復帰となりました。

ネルジーは真面目に働くし、言われたことだけではなく、気がついたら自発的にいろいろやってくれる。しかも鍵を預けたり、数日留守番を頼んでも間違いがないという、フィリピンにあっては、ちょっと得難い人材。この実績と信頼感がなければ、1ヶ月休みたいと言って時点で、別のメイドさんを探していたでしょう。

1月の初め頃、ネルジーの不在を埋めるため、臨時雇いを募集している旨、投稿しました。ネルジーを紹介してくれた、友達のクリスティンや、週一でマッサージに来ているセラピストのおねえさんに頼んでみたけれど、結局はいい人が見つからず。その間、家事は私と家内で分担。

特に相談したわけでもなく、何となく食事(食器洗いを含む)と掃除は私が、洗濯は家内が、と作業範囲をシェア。もちろん、必要に応じて、役割は交代することもありました。

ただ、家内が食事の後の洗い物をすると、食器や調理道具の置き場所がコロコロ変わり、食事時になって、シャモジどこへ隠した!とか、しなくてもいい夫婦喧嘩になったり。昔は「男子厨房へ立ち入るべからず」なんてことを言いましたが、実は男尊女卑ではなく、他者の専門領域には軽々しく立ち入るべきではないというのが、真意だったのでは?

それにしても、料理のように、どちらかと言うと価値を創る系統の仕事は、比較的モチベーションを維持するのが楽なのに対して、食器を洗ったり、掃除したりの、マイナスをゼロに戻すのは、徒労感があるのは否めません。もちろん創造性がまったく不要なのではなく、それなりに工夫の余地もあり、やり方次第では楽しめるんでしょう。でも毎日のことですからねぇ。

そして約40日間という「君はフランス人か?」とツッコみたくなるようなバカンスを終えて、昨日の夕刻、ようやくネルジーが戻ってきました。あれ、ちょっと太った?

ということで久しぶりに、夕食は作るだけで、食べ終わったら洗い物はお任せ。朝目が覚めたら、もうネルジーは居間と台所の大掃除をほぼ完了。買い物も、家内と息子の弁当の配達も、二つ返事で「イエッサー」。これがどんだけ楽なことか、日本での主婦・主夫の経験者なら、羨ましく思うことでしょう。

ところでネルジー、休暇前は、結婚の話をチラつかせてたけど、あれはどうなったのかね?


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