2020年12月29日火曜日

10大ニュースの時期なんですが...

 長く感じた今年2020年も、やっぱり12月に入ったらあっと言う間でした。そして、残すところはあと二日で、例年なら「10大ニュース」の投稿をしているところなんですが、申し訳ないことながら、この一年の詳細を振り返ろうという気にならないんですよ。

年初には、自宅裏庭に建てたゲストハウスの運営が好調で、大袈裟に書くと、3月の前半ぐらいまでは、イケイケドンドン。さぁ、これからゴールデンウィークに向けて書き入れ時だ〜...というタイミングで一気に暗転。ご存知のコロナ禍が、フィリピンにも日本にも襲いかかり、予定はすべてパー。

4月〜5月は、ほぼロックダウン状態で、海外渡航どころか、隣街にすら行くことができない日々。この2ヶ月って、フィリピンでは雨が少なく一番暑い季節。本来ならば、ビーチへ、温泉へと、リゾートを満喫してたはずなのに。

日本の夏休みの頃になっても、ウイルスの勢いは止まるところを知らず、東京オリンピックは延期になるし、日本からの渡航なんて夢のまた夢。ここネグロス島のシライ市は、一時期の厳しい検疫はかなり緩んで、人数制限付きながら、買い物や飲食店の利用は自由になっても、未成年と高齢者は、つい最近まで外出禁止のままでした。

そして、多分そうなるだろうと思っていた、フィリピンでの治安悪化。

今月(2020年12月)の初め頃に、愛用する遠近両用メガネの部品が破損して、州都バコロドのショッピングモールに出かけた際に、修理の待ち時間中にモール内を回って驚きました。なんと、レストランやカフェがほぼ全滅状態。



レストラン跡では、鉢植えや野菜を売ってました。

大手のジョリビーやチョウキン(超群)、グリーンウィッチなどは営業を続けていたけど、その他のお店は軒並みシャッター街化。つまり、そこで働いていた従業員は、コックもウェイター、ウェイトレスも全員、収入を失ったわけです。

そこだけ見てもはっきり分かる大不況。これはバコロド市だけで考えても、失業者や収入大幅減になった労働者がどれだけいるか、想像するのも恐ろしい。それでなくても、貯金がゼロで、銀行口座すらない日銭暮らしの人が多いので、この状況では、明日の食事すら危ぶまれる家庭が続出しているのは、間違いありません。

案の定、身近でも空き巣に入られた話を聞くことが増えました。幸いにして、私の住む宅地内では、殺人や傷害などの凶悪犯罪はないようですが、庭に植えていたバナナの木から、収穫直前の実を盗まれたとか、洗濯物(女性の下着とかではなく)が無くなったという、なんだか泥棒の方に同情したくなるような内容ばかり。

そして実に悲しいことに、フィリピンで子供の自殺が、報道されるようになってしまいました。その原因というのは、モジュールと呼ばれる宿題形式の学習。テキストの内容が理解できなくても、直接先生に質問することができず、外に出ることもままならない。一人でたくさん抱え込んでしまって、自らの命を断つというパターンらしい。

フィリピンの、特にネグロスのような地方だと、朝から晩まで、友達も家族も周囲にたくさんいるのが当たり前なので、孤独な環境に対処ができない子供もいるでしょう。痛ましい限りです。

ちょっと思い出してみても、気が滅入ってしまう今年。ネガティブな項目ばかり10件も並べたら、読んでる方も鬱陶しい。ということで、この年末は、10大ニュースはスキップさせていただきました。


0 件のコメント:

コメントを投稿