2022年5月30日月曜日

シロアリ騒動の結末

 結末と題した今日の投稿。切に終わりであることを願ってるんですけど、果たしてこれで終わるかどうか。

ゲストハウスの竣工2年目にして、数少ない木製部分を狙い撃ちするように、ベニヤ板で作った押し入れ内の棚と、ドアの枠に巣くったシロアリ共。それだけでなく、引き出しの中に仕舞っていたパスポートまで齧られる被害。

最初は自分でシロアリ用の殺虫剤を撒いたりもしましたが、それだけでは全然太刀打ちできず、年明け早々に駆除業者に依頼。根絶やしにしたと思ったらまた出没〜薬剤再散布を2回繰り返して、どうやら駆除に成功したようです。残ったのは、穴だらけになった棚板とドア枠。


シロアリはいなくなったとは言え、このまま放置するわけにもいかず、取り敢えず棚板は撤去、ドア枠は新しいものに付け替えすることにして、今朝から大工さんに来てもらいました。

担当は、ゲストハウスを建ててくれたメンバーから二人、リーボイとココイ。

このリーボイ君は、まだ若くて腕前はそこそこながら、私に通じる英語を喋るし、工事の段取りもちゃんと説明してくれる人当たりの良さ。材料の買い付けも、数千ペソもの現金を渡しても信頼できる、フィリピンにあっては得難い人材。

今回の相棒ココイ君は、棚を撤去した後の塗装担当。ただペンキを塗るだけでなく、下地が面倒な塗装作業なので、シンプルな仕事でも塗装のプロが必要です。

さて、この棚板。フィリピンの住宅ではあまり見ない、押し入れというか、納戸のような収納である上に、日本でもちょっと珍しいスタイル。実は、元々このゲストハウスは、近所にあった日本人向けの英語学校の、生徒さんの宿泊に使えるようにとの配慮で、自分で図面を引きました。

ここは、2〜3名の相部屋ができる寝室。収納機能だけでなく、簡単な学習スペースとしても使えるようにと、棚板の高さをデスクと同じにしました。さらに幅1メートルに仕切って3人分、それぞれのスペースには電源コンセント付き。

ところが残念なことに、宿舎としてオープン後ほんの3か月でコロナ禍。結局、ほとんど使われることのないまま、シロアリの餌食となった次第。悔しいこと、この上なし。

約束に違わず、月曜日の朝8時に来てくれたリーボイ君。まずは豪快にバリバリ、ガンガンとベニヤの棚板を引っ剥がしにかかります。1時間もしないうちに、棚板もドア枠もただの廃材に。ドア枠の裏側を見ると、恐ろしいまでのシロアリの食い跡。




どうやらシロアリの侵入経路は、このドア枠の接地部分からだったようです。日本の木造建築とは違い、床下に空間はなく、砂利の上にコンクリートを打ってあるんですが、その程度ではシロアリを防げないものなんですねぇ。

枠の撤去後には、徹底的に薬剤を散布。

ということで、ここまでで午前中の作業が終わり。このブログを書いている時点で、リーボイ君が、新しいドア枠や塗料などの建材の買い出しに行ってます。全部終わったら、また続きを投稿しますね。


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