2022年5月3日火曜日

私的フィリピン美女図鑑 従妹のドリーはプロダンサー

 遡って見て自分でも驚いてるんですが、何と美女図鑑は、昨年末の「アイドルまーちゃん」以来、これが今年(2022年)初の更新。

何も描いてなかったわけじゃなくて、数年前の連作、人魚姫のイラスト4枚を再描画してたんですよ。元々ずいぶん頑張った作品を、さらに緻密に描き込んだので、まだ3作目が出来たところ。年明け早々に洪水やらシロアリ騒ぎなどいろいろあって、すべて完成までは、まだもう少しかかりそう。

ちなみに私の描き方って、自虐的なまでに手間がかかってます。肌の陰影は8〜10段階ぐらいに分けてるし、頭髪は一本づつ描画と言ってもいいほど。半日もイラストに向き合ってると、肩も首もガチガチで、年齢的にもなかなかツラい。

ただ、描きたいイメージは、次から次へと湧いてくる感じ。このスタイルに固執すると、あれもこれも描きたかったのに...と悔恨に苛まれながら、人生の持ち時間終了になりそうなので、ちょっと違うアプローチを模索することにしました。

実は最近私の中では、江口寿史さんのイラストが、ブーム再燃。

江口寿史さんと言えば、最近では「可愛い女の子を描かせたら世界一」のイラストレーターとして、日本各地での個展が大盛況。メインの版画作品だけでなく、Tシャツなどの関連グッズも売れ行き好調。

それでも私の世代にとっての江口さんは、かつて少年ジャンプ誌で一世を風靡した「すすめ!!パイレーツ」「ストップ!! ひばりくん!」で知られたギャグ漫画家。私が高校生の頃でした。ただ、ファンとしては残念なことに、1990年頃から漫画家からイラストレーターに、仕事をシフトされたようです。

油彩画のように分厚く塗り重ねるように、体力勝負での描き方から、どちらかと言うと、水彩とペン画のようなライトなタッチを模索していた私にすれば、江口さんの絵は参考になりそうだと、まず模写をしてみました。

まぁ描く前から、そんな簡単なわけないと分かってましたけど、実際にやってみると、江口さんの凄さの一端を垣間見た思い。何気なく引かれたように見えるラインも、強弱の付け方や濃淡など、まさにこれしかないという筆致。

一日がかりの模写作業

くちびるのハイライトの置き方、髪の毛のいわゆる「天使の輪」にしても、考え抜かれた表現。おそらくこのレベルに達するまでは、とんでもないほどの試行錯誤があったんでしょうねぇ。結局、ゴールが最初から見えている模写ですら、たっぷり朝から夕方までかかりました。

さて、そこからがたいへん。

模写はできても、自分なりのモチーフを江口さんのタッチを真似て描くなんて、何ヶ月、ひょっとしたら何年もかかりそう。こうなると田中圭一さんが、どれだけのテクニックを駆使してるか、おぼろげながら想像できました。田中圭一さんとは、手塚治虫、藤子不二雄、松本零士、宮崎駿、などなどの巨匠のタッチで、パロディ作品や新作を発表されている、人呼んで「イタコ漫画家」。

そんなプロセスを経て、江口寿史さんの足元にすら遠く及ばないものの、なんとか似顔絵ぐらいは描けそうになりました。そして、このブログに投稿することを前提に描いてみた習作のモデルは、マニラ在住で、家内の従妹のドリー。彼女は正真正銘プロのダンサー。

ヒップホップ風キレッキレのダンスをインスタグラムやTikTokに投稿する、フォロワーが数万人もいるインフルエンサーでもあります。

ということで、昨夜遅くに描き上げたのがこの一枚。インスタに載せやすいよう、縦横比を若干変えております。これからは、従来の油彩タッチと並行して、アニメ風のイラストも描いていきます。まだまだ未熟なのは本人が一番よく分かってますので、何卒温かい目で見守ってください。


過去の「私的フィリピン美女図鑑」は、こちら。

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