2022年5月12日木曜日

3年ぶりに飛行機でセブへ

 ようやく、本当にようやく、ネグロス島の外へ出ることができました。週のど真ん中に、息子を伴ってのセブ島一泊旅行です。

目的は観光ではなく、期限切れになっていた息子のパスポートを、在セブ日本領事館に申請するため。それだけなら朝イチのフライトで出かけて、夕方の便で帰る日帰りもできる距離。実際に飛んでる時間はほんの30分程度。日本なら伊丹空港から四国の徳島までのフライトぐらい。(今そういう直行便はないようですが。)

ところがコロナ禍の影響はまだまだ根強く、我が家の最寄り、シライ・バコロド空港から、マクタン・セブ空港へは1日1往復のみ。それも、午前11時にセブ発の便が、到着後すぐ折り返して午後1時にバコロドから出るので、どうしても一泊にならざるを得ません。

バスでフェリーという手段はありますが、これでは片道が丸一日かかるので、2泊になっちゃうし、ものすごく疲れる旅程。なので一択の飛行機で行ってきました、日本領事館。

当日は、朝ゆっくりしてサイクリングや筋トレ。その後早めの昼食を摂り、余裕の空港入り。しかもたった一泊。自家用車を空港の駐車場に停めておけるので、実に楽チン。特にトラブルもなく、定刻通りにマクタン島に降り立つことができました。


一面緑のネグロス島を飛び立って...。

ネグロス島の背骨
マンダラガン、カンラオン山系を見下ろし...。

マクタン-セブまでひとっ飛び。

昨年末にセブを直撃したスーパー台風オデットの被害は、パっと見た目に、ほとんど分からないぐらい。

問題はここから。

マニラ首都圏を数年の差で追いかける感じで、経済成長著しいフィリピン第二の大都会セブ。周辺のマンダウエ、タリサイ、ラプラプの各市と合わせて、メトロ・セブと呼ばれる経済圏を形成。そしてマニラと同じく交通渋滞がひどい。

ただ、朝夕のラッシュ時ではなかったせいか、午後2時に空港のあるマクタン島を出て、橋で繋がったセブ市内には、意外とスムーズな車の流れ。1時間弱で日本領事館に到着しました。


移転先の2Quadビル。
湾曲した外観が特徴的。
ちょっとだけ手間取ったのは、領事館の場所。つい最近に移転して新しいビルに入ったと聞いていたので、タクシーの運ちゃんには3回ぐらい「場所が変わってるから気を付けてね」と頼んで、カーナビで検索もしたのに、案の定古い方に行っちゃいました。

とは言え、移転先が歩いてでも行けるぐらいの至近距離だったし、私も携帯のGoogleマップでナビゲートしたので、ロスしたのはせいぜい10分くらい。来館者はごく少なく、以前と違ってエレベータで延々と待たされることもなかったので、書類の提出はすんなり。

ところが予想外だったのが、戸籍謄本も必要だったこと。

本来なら、昨年(2021年)には、更新が必要だった息子のパスポート。更新だけなら戸籍藤本なんて不要だったのですが、未成年者は、飛行機に乗るどころか外出さえ禁止されていたコロナ禍のフィリピン。事情が事情なので、更新扱いにしてくれると思ってたんですが、ちょっと見込みが甘かった。

決まり事だと突っぱねられたら、書類の受理を拒否されて門前払いもやむ無しなところ、取り敢えずは、申し込み用紙2枚と、失効した古いパスポートは受け取ってくれました。

受付をしてくれた、なかなか美人の女性担当者の方によると、まず日本で家族か代理人に頼んで戸籍謄本を取って、それをスキャンして事前にメールしてもらえれば、発行手続きはするとのこと。そして、受け取り時までに原本を送って、パスポートはそれと交換する形にしてくれるそうです。

本音を言えば、それぐらい全部オンラインでできるようにしてくれたらとは思うものの、日本政府そのものが、絶望的なIT音痴。出先機関としての領事館としては、精一杯の対応なんでしょう。少なくとも窓口での受け答えがとても丁寧な「ジャパン・クオリティ」だったのは、素晴らしい進歩。

四半世紀前の家内のビザ申請時、在マニラの日本大使館なんて、サービスどころか尋問を受ける犯罪容疑者になったような気分に、させられましたからねぇ。

2週間後に予定していた受け取りはちょっと間に合いそうにないので、日程再調整は必要ながら、3度手間は回避することはできました。やれやれ。

その後は、領事館に隣接する巨大ショッピングモール、アヤラ・センター内のUCCカフェで一休み。こちらも「ジャパン・クオリティ」の美味しいコーヒーと、実は生まれて初めてエッグ・ベネディクトを注文。やっぱり都会はいい。高いけど。

宿泊は同じくアヤラ・モールの隣にある、セダ・ホテル。新しくてサービスも良好。3年ぶりのきれいなホテル泊で、ちょっと感動してしまいました。高いけど。


お待ちかねの夕食は、セブに住む友達夫婦に案内してもらって、日本人が経営する本物の日本食レストラン「一力茶屋」で、天ぷらにお刺身、揚げ出し豆腐、茶そば等々を堪能。こちらはそれほど高くなかった。


一夜明けて、ホテルの朝食。特別なメニューではないけれど、バイキング形式のブレックファストというだけで、嬉しくなってしまいます。なんだか、すごい贅沢をしているみたい。外国人と思われる家族連れの宿泊者を見かけたのも、感慨深かった。

そうこうしているうちに、空港に行く時間。天気はすごく良かったし、もうちょっと観光したかったなぁ。

ということで、滞りなく移動を終え、23時間のセブ旅行は無事終了しました。


国内便の出発も新しい第2ターミナル。
大幅減便に対応した合理化。

お客さんはかなり戻ったものの、
半分以上の売店は閉鎖したまま。




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