2022年7月31日日曜日

従弟パウロの誕生日

私のフィリピン人の家内には、13人の従姉妹兄弟がいます。まず家内の母ヨランダは長子の長女で、すぐ下の弟パパボーイには、連れ合い二人の間に7人(!)の子供。次女マミー・スモールには3人。シカゴにいる次男ノノイは1人娘で、末っ子アンティには男の子が2人。そして家内には弟がいるので、都合、母方の祖父母には、15人の孫がいる勘定。

ちなみに、このうち5人がアメリカに移住して仕送りをする、いわゆるOFW(Overseas Filipino Workers)。在外邦人の私が言うのも何ですが、親族の1/3が海外にいるっていうのも、なかなかすごい話。

今日の投稿は、その中の一人でアンティ叔母の長男、パウロ君について。

君付けですが、もう41歳のオっちゃん。フィリピンでは珍しくずっと独身で子供もなし。恋愛の対象は女性だし、仕事はできる人なので、なぜずっと一人者なのかは不明。そろそろ孫の顔を見たいアンティは、結構ヤキモキしているらしい。ついでながら、このアンティ叔母も、かつては日本で働いていたOFW。私と喋る時は日本語です。

さて昨日(2022年7月30日)、その41歳の誕生日を迎えたパウロ。ここ数年は、亡くなったお父さんの実家があるレイテに住んでいたのですが、もうすぐ80歳の伯母マミー・スモールと同居するために、数ヶ月前にUターン。息子ラルフが、姉二人のいるシカゴへ旅立ってしまったので、マミー・スモールが一人暮らしになってしまうからです。

わざわざ高齢の伯母の面倒を見るために戻ってくるだけあって、家事全般をこなせるしっかり者。なかでも料理の腕前は、親戚の中でもピカイチで、昨日の自分のバースデイパーティ用に、一人シェフでビーフ・メチャド(フィリピン式シチュー)、スパゲティ・カルボナーラ、クリスピーパタ(揚げた豚足)などの料理を準備。ついでにケーキも自分で買って来たそうで、本当にお疲れさん。

実はこのスタイル、私も同じことやってまして、私や私の家族の誕生日でお客さんを呼ぶ時には、基本自分で料理します。成人になってからのバースデイパーティって、当事者とその家族がすべてを負担するのが、フィリピンのやり方。

そんな具合に、何をやらせても器用にこなすパウロ君。親戚の結婚式などには、MC(司会)ができるほどの饒舌さ。さらに職歴もずいぶんと多彩。私たちが引っ越してきた頃は、バコロドを拠点にするモデルエージェンシーの「Black Out」という事務所のマネージャー。レイテに移ってからは、学校のアシスタント。どんな仕事かと言うと、授業の補助や用務員的なことなど、校内の何でも屋さんだったらしい。

そして今は、バコロド市内の病院で看護師業務。ずっと前から看護資格はあって、これが本職なんでしょうね。

これだけいろんな才能があって、頭の回転も早いんだから、もうちょっとお金持ちになってても良さそうなんですが、どうも性格的に浮ついていると言うか、一つのことに打ち込んでトップを目指す...みたいな方向には行かないらしい。言葉は悪いけど「器用貧乏」。まぁそういうのが、彼の憎めないところで、人間的な魅力でもあるんですが。

日本のアニメやドラマのファンで、日本の食べ物も大好物。台所には、キューピーのマヨネースやら、日本製のインスタントラーメンを欠かさないほど。そんなパウロなので、私とも話が合うのは当然で、昨日のパーティでは、久しぶりにまとまった量の会話をしました。また、分かりやすい英語を喋ってくれるんですよ。

その中で出て来たのが、2ヶ月後に控えた、私の還暦祝い。話の流れとして、やっぱりパウロに司会を頼むことになって、パーティでの出し物(?)の相談もしました。フィリピンのパーティって、進行があまり上手じゃなくて、どうしてもダラダラしがち。でも自分でちゃんとプログラムを作って、パウロが仕切ってくれれば、引き締まったパーティになりそうな予感。

ということで今日は、フィリピンの親戚の中では、知的レベルや興味の対象が一番近くて話しやすい、パウロ君の話題でした。



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