いつものように、メイドのライラおばさんに手伝ってもらいながら、夕飯の支度をしていた昨日の夕方5時過ぎ頃。突然、流し台の下の棚から、ガチャっという何かが割れたような音。
以前にも棚板が外れて、置いてあった皿や器がたくさん割れたことがありましたが、今回はその隣の棚で、食器ではなく、インスタントラーメンや小麦粉、乾燥ワカメ入りのタッパーなど、食品しか入ってないはずの場所。
恐る々る扉を開けると、褐色の液体が、ネタァ〜と床に垂れて来ました。まるでエイリアンとかのホラー映画の一場面みたい。よく見ると、割れたガラスの破片が散乱してて、甘い匂いが充満。これはハチミツの瓶が割れたようです。
最初は軽くパニクってたライラですが、正体が分かれば対応は迅速。よく自分で皿割ったりしてるので、こういうのは慣れてます。
まずはポリ袋に割れガラスを入れて、手際良く雑巾でハチミツを拭き取る。ついでに棚の中の物を一旦全部出して、時ならぬ大掃除。
この間、ものの10分程度で、その後はまるで何もなかったかのように調理再開したのには、さすが中近東帰りのプロフェッショナル・ハウスキーパー。
ちょうど仕事を終えて帰宅した家内に訊くと、先日出張で山間部の学校へ行った時、自然志向食品の地元産ハチミツを買ったそうです。
後で調べてみたら、こういう手作りハチミツは、自然発酵することがあって、容器が破損することもあるとか。まさにネットの記述通りの「事故」が起こってしまった次第。
我が家でハチミツ使うのは、たまに私がパンケーキ焼いたり、家内がカラマンシー(酢橘)ジュースを作る時ぐらい。スーパーで購入した買い置きもあったので、別に追加で買わなくてもなくて良かったのに。
ちなみに、発酵が起きやすいのはニホンミツバチのミツで、ヨーロッパ原産のセイヨウミツバチでは起こりにくいそうです。
興味が湧いたので調べてみると、フィリピンには固有種のハリナシミツバチ(針無蜜蜂?)がいて、その蜜蝋(巣作りの材料)に、癌細胞に対する強力な増殖抑制効果があるとのこと。これは2019年に発表された、東京大学とフィリピン大学の共同研究によるもの。
昨日割れちゃった瓶の中身が、ハリナシミツバチのミツかどうかは分かりませんが、もしそうなら、すごく勿体無いことをした気分。
ということで、そういう人は滅多にいないでしょうけど、もしフィリピンで手作りハチミツを買ったら、加熱処理するか冷蔵しておくと、発酵は防げるそうですよ。
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