2022年9月27日火曜日

新任メイドは、家庭教師の母

 長らくこのブログで引っ張って、ほぼ「ネタ」化した、我が家のメイド探し。前任のライラおばさんが最後に出勤したのが8月の初めだったので、かれこれ2ヶ月近い空白。一度は決まったかと思った、ライラから紹介のギンギンは、結局一度も姿を見せず、回り々って落ち着いた先が、意外にも私の家庭教師、バンビとエイプリルの身内。

ギンギンが来ないとなって、最後に残った人脈のバンビ。再依頼にも嫌な顔せずに引き受けてくれたのは、多分当てがあったからでしょうね。紹介してくれたのが実のお姉さんのグレイス。バンビとエイプリルは叔母・姪なので、つまりエイプリルの母ちゃんというわけです。

元々、バンビが私のイロンゴ語(西ネグロスの方言)家庭教師になってくれたのは、バンビ家族が家内の元お隣さんだったから。そのバンビの姉なので家内は顔見知り。ただ、もう40年ぐらい前の話で、当時はまだグレイスは子供。家内のことはあまり覚えてないそうです。

さて、その後かなり苦労したという、今は50歳のグレイス。まずミュージシャンだったお父さんが酒浸り。さらにフィリピンあるあるの沢山の兄弟姉妹なので、当然のように家計は逼迫し、グレイスは、おそらくエイプリルを出産した直後ぐらいに、OFW(海外フィリピン労働者)として、サウジアラビア、シリア、トルコなので家政婦として働いたそうです。

ちなみに、最近事実上の離婚をしたエイプリルと同様、グレイスもシングルマザー。どうもバンビの一族の女性は、男運がない人が多いらしい。そう言えばライラもシングルマザーだったなぁ。

ライラもOFW経験者ながら、クエートで2年のみ。まぁそれでも大変だったろうとは思いますが、3カ国で10年も働いて、娘を始め、家族を支援し続けたのには、頭が下がります。そんなすごい経歴なので、家から通える場所でのメイド業なんて、やる気にさえなれば、決して難しくはないでしょう。

それでもエイプリルによると、初出勤前夜にずいぶん張り切って、ユニフォーム(?)のアイロン当てに余念がなかったとのこと。メイドのユニフォームと言っても、日本のメイド喫茶みたいのじゃないですよ。メイドだけじゃなく、マッサージ・セラピストでもあるグレイス。マッサージの時の作業着、ちょっと作務衣っぽい服を持ってます。

そしてやって来たのが、週明け月曜日の朝。8時の約束が、よほど気合が入っていたのか、1時間早く7時には出勤。床面積が約150平米の母家を、あっという間に掃除完了。つい先週に自分で大掃除をした台所を除くと、2ヶ月近く放置に近い状況だったのに、手際の良いことこの上なし。さすがOFW歴10年の大ベテラン。

ただし本人も白旗上げてる通り、料理は全然ダメ。昼・夜と私の料理アシスタントをやってもらいましたが、野菜を切るぐらいは大丈夫でも、ソーセージ炒めてもらったら、焦がされてしまった。得手不得手があるのは仕方がないか。

それ以外には、飼い犬ゴマの世話。幸いゴマはグレイスを気に入ったようで、特に吠えたりもせず、初対面から、いきなりの懐きよう。早速散歩にも連れていってもらいました。

ということで、予想以上の出来だった勤務初日。毎日じゃなくて週3回ですが、これぐらい集中してやってくれれば、それで十分。ようやく日常の生活リズムが復旧した感じです。やれやれ。


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