2023年3月14日火曜日

フィリピンで運用開始のスターリンク

 前回は、12時間と思っていた週末の計画停電が、実は朝と夕方の1時間づつの2時間だけだったという投稿をしました。この停電来る来る詐欺(?)と直接関係があるのかどうかはよく分からないけれど、電源復旧後、ものすごく繋がりにくくなってしまった我が家のインターネット。

SNSやニュースの記事を読もうとしても、写真や動画の読み込みが遅すぎる。もうストレスが溜まって、閲覧できないレベル。まぁ、以前から公称 100Mbps のはずが、実際には20〜50 Mbps 程度で、30分ぐらい急に不通になる不安定さはあったとは言え、停電前は、これほどひどくはなかった。

さらに痛いのは、なぜかVPNを起動すると、ネットそのものが見られなくなってしまうこと。昨年末以来、日本版のネットフリックスやアマゾン・プライムを楽しみにしている身としては、腹立たしいことこの上なし。仕方がないので、家内に頼んで、PLDT(大手プロバイダーのフィリピン長距離通信)のサポセンに連絡。一旦ルーターの電源を落として5分後に再起動してくださいとのメール指示も虚しく、まったく改善の兆しなし。

結局、担当者のお兄ちゃんがやって来たのは、丸々1週間後の日曜日でした。

速度を測って「こりゃ遅すぎでダメです」って、分かっとるわ!だからあなたを呼んだんでしょうに。と、お約束のやり取りの後、サーバー側の問題らしいと、何やらメッセージを送ってます。そして数分もしないうちに、200Mbps まで通信速度が戻りました。こんなに簡単なら、なんで最初に苦情入れた時に対応できなかったのかなぁ?

ここまでがモデムを設置してある母屋2階の話。身分不相応なサイズの家を建てちゃったので、1階やら別棟のゲストハウスなどに配置したルーターをそれぞれ確認。この間、兄ちゃんには居間で待っててもらってたら、何やら本棚を興味深そうに眺めている。視線の先は、SFドラマのスタートレックのDVDボックス。フィリピンにも時々トレッキー仲間がいるんですよね。作業が終わって帰り際に、宇宙人スポックの挨拶「長寿と繁栄を」をやりましたよ。

そんなドタバタを経て、インターネット環境は回復したものの、相変わらず快適とは程遠い、フィリピンの通信プロバイダーとのお付き合い。このPLDTもそうだし、以前使ってたグローブもサービス品質の点では、どんぐりの背比べ。もう一つ、最近参入したディト(DITO)もありますが、あまり評判を聞きませんね。

去年までなら、フィリピン住まいだから仕方がないと、ここで思考停止になるところが、実は先月(2023年2月)から、何とこの国でもスターリンクがサービスを開始したとの報道が。コロナ禍で昨年末の予定から少し遅れたものの、すでに7万円程度の機材を買って、月額約6,000円を払えば利用できるとのこと。

ちなみにスターリンクとは、凄腕プログラマーにして実業家、今では世界一の富豪となったイーロン・マスク氏が運営する、人口衛星を使ったインターネット利用システム。詳しい理屈はともかく、テレビの衛星放送みたいに小さなパラボラを設置して、空から降ってくるシグナルを受信するというサービス。

気になる速度は20Mbps程度なので、まだ既存のブロードバンドの方が安くて速い。今の所、山間部や離島、あるいは災害時のバックアップということなんでしょうけど、低価格化・高速化はすぐでしょう。私としては、PLDTより少し高いが倍はしない、ぐらいになったら、トットと乗り換えようと思ってます。

かつての有線電話から携帯に大変革が起こったように、既存の通信業者は廃業の危機。もちろん日本も例外ではないでしょう。なるほどなぁ、ホリエモンこと堀江貴文さんが、宇宙事業に入れ込んでいるのも分かります。人口衛星打ち上げって、数少ない日本が生き残る可能性を秘めた、前途揚々たる先端技術。

ということで、近頃ツイッター買収など、何かとゴシップを提供してくれるイーロン・マスクさんですが、やる気のないPLDTやグローブに、鉄槌を下してもらいたい。



0 件のコメント:

コメントを投稿