2023年5月19日金曜日

使えなくなった携帯番号

 フィリピンでは、携帯電話の新規番号取得が実に容易で安い。50ペソ(約120円)ぐらいのSIMカードを買って手元の携帯に入れるだけ。日本のがんじがらめの仕組みとは違い、住民票持って来いだの、運転免許見せろなんてことは皆無。そもそも日本に比べると端末そのものが、安いものだと数千円。月給が1万円ぐらいのメイドさんでも持ってて、フェイスブックしてますからね。

...というのも今年(2023年)の4月25日までで、さすがに犯罪に使われた時に、持ち主が分からないのはマズかろうと、住所や氏名などの個人情報の登録が義務化されました。期限を過ぎたて未登録だと、自動的にその番号は無効に...なるはずだったのが、登録者が少な過ぎて、結局90日の延期になっちゃったらしい。この辺りがフィリピンらしいユルさ加減で、やっぱりそうなったか、というのが正直な感想。

私と家族は、もちろん早々に登録完了。やり方は至ってシンプルで、各キャリアのサイトにアクセスして、顔写真のある身分証明書のアップと、それを持った自撮りをアップするだけ。外国人の場合は、それに加えてパスポートの写真や番号の入力が必要なものの、大した手間ではありません。

もし日本で、同じ規模の登録なんてことになると、年寄りはできないから、店舗に手書き書類を持参して対面で説明して云々と、大変なことになるんでしょうね。

とまぁ、登録が済んでる私からすれば、いくら期限を伸ばそうが、何ならやっぱり無理で諦めてもらってもいいんですが、困ったことに、登録したはずのSIMカードが使えなくなりました。これが、ある日突然プツって切れたのではなく、何となくシグナルが弱くなってきて、テキストを送ってもなかなか発信できない。受ける方も、昼間貰ったものが、夜になって着信したり。

最初は、最寄りの基地局に不具合でもあったのかと思ったら、家内や息子の携帯は問題なく使えてます。とうとうシグナル強度を示す4本グラフが1本も見えなくなり、試しに息子のSIMを入れ替えてみたら、ちゃんと3本立ちました。結局何が悪かったのかは分からないまま、とっとと新しいSIMを購入。安いし、それほどの手間もかからないから、下手に手持ちのを修理しようなんて考えない方がいい。

実は電話を使うのは、外出時にWi-Fiのない環境で、家族や近しい友人と連絡を取る時ぐらい。ネットにさえ繋がれば、フェイスブックのメッセンジャーか、日本人相手ならLINEで十分。

それにしても、フィリピンでの携帯電話の身元確認。自分でやってみて分かりましたが、誰か身代わりを立てれば、いくらでも偽情報が登録できるんですよね。本気でヤバい犯罪者なら、簡単に回避できるザルな仕組み。一体何のために大騒ぎしてるのか、イマイチよく分かりません。

ということで、図らずも新しくなった私の携帯番号は至って快適で、たまにモバイル通信をオンにすると、一撃でLTEが繋がります。日本への国際電話も大丈夫だし、不安定な光ケーブルより安定してますねぇ。


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