2023年5月30日火曜日

国際結婚悲喜交々 嫉妬深さは世界一?


 先月(2023年4月)に、シリーズで書き始めた国際結婚について。(どっちの言葉で話する? / 義理親との距離感 / 子供のアイデンティティ)3本書いて尻切れトンボになってたのを、一応最終回としてもう1本。お題は「嫉妬」についてです。

フィリピン人と国際結婚したり交際したりすると、男女を問わず閉口するのがパートナーの嫉妬深さ。もちろん全フィリピン人がそうだというわけではなく、ウチは全然そんなことないってカップルもいるでしょうけど、大概は心当たりがあるんじゃないでしょうか。

まずは些細なことながら、フェイスブックが火種になるケースが多い。実は私の家内もやっているタイムラインの巡回。夫や妻・恋人が、誰の投稿に「いいね」やコメントしているかを、ストーカーの如く毎日チェックして、それが妙齢の異性だったりすると、内容に関係なく烈火のように怒りが爆発。

家内の場合はプライドが高いのかキレたりはしませんが、時々マジで「これ誰?」とご機嫌斜め。このターゲットが、ものの見事に年齢と容姿で選別されていて、親戚や共通の友人を除けば、女性として魅力的な人ばかり。

最近は、ちょっとでも疑われそうな相手には、下手なコメントはしないようにしてます。ちなみに、なぜか日本人の友達だと、いくら美人でも無反応なのに、同国の若い女性にはとても厳しい。フィリピナ心の難しさよ。

さらにこれは、自宅で働いてもらうメイドさんや私の家庭教師、出張マッサージのセラピストにも適応されるのが厄介なところ。結局いろいろあって、現在は3人とも「オバちゃん」で落ち着いております。さすがに、家内の嫉妬でクビにした人はいないものの、ティーンエイジャーとか20代で、見た目が魅力的な女性に対しては、はっきり分かるほど当たりがキツかった。まぁ私の態度にも、無意識のうちに家内を怒らせるようなことが、あったのかも知れません。

その他では、人に聞いた話で恐縮ながら、仕事で異性と話をしてるだけで腹を立てたり、さらに驚くことに、夢の中でパートナーが浮気しても、そのパートナーが悪いってことになるらしい。ここまで来ると一方的な言いがかり。少なくとも私の感覚からすれば、これを理由に怒ったり泣かれたりしたら、そしてそれが頻発したら、十分離婚の理由になるでしょう。ちょっとこれは重過ぎですね。

この嫉妬に関しては以前の投稿で、親の表現過剰な愛情と、それに伴う甘やかせ過ぎが原因ではないかと分析したことがありますが、本当のところはよく分かりません。日本人でも、パートナーに愛想を尽かされるレベルの嫉妬深い性格の人はいても、それはかなり珍しい部類。

ここまで恋愛感情を激しく表に出しちゃう人が多いと、痴話喧嘩が高じての流血沙汰もよく耳にするフィリピン。パートナーの浮気が事実かどうかは無関係に、自分を抑えられずに相手を傷つけたり、時には殺人事件になってしまったり。これも日本でもたまに報道される類のことながら、頻度では圧倒的にフィリピンが勝っている印象。

にもかかわらず...なのか、だからこそというべきか、子供が何人もいる夫婦が別居(法的に離婚が認められていないフィリピンでは、事実上の離婚)するケースが多いんですよね。家内の叔父とその息子、つまり従弟が親子二代でやらかしてます。私も子供はいなかったけど、きっちりバツイチなので、偉そうには言えませんが。

その叔父が亡くなった時には、葬儀の際に前妻と後妻が鉢合わせして、棺の前で修羅場が展開されたのには驚きました。

ということで、シリーズ「国際結婚悲喜交々」は、嫉妬について語って幕引きとさせていただきます。



0 件のコメント:

コメントを投稿