日本ではゴールデンウィークが終わり、これから6月末まで祝日はないという5月初旬のこの時期。フィリピンでは乾季の真っ盛りで、一年で一番暑い時期。さらにエル・ニーニョ現象の影響らしく、マニラなどの大都会では連日の最高気温40度越え。例によって首都圏では渇水だし、コロナ禍明けもあって、急激な電力消費量の伸びに発電が追いつかず、各地で計画外停電のニュースも。
ここネグロス島のその例に漏れず、先々週の水曜日(2023年4月26日)から、三日続けての停電。送電が止まっている時間は1〜2時間と、時々ある半日に及ぶような計画停電よりはマシですが、同じ日に2回も3回もとなると、さすがにこれは不便で仕方がない。どうやら、責任はネグロス中央電力ではなく、その上部組織である、NGCP (National Grid Corporation of the Philippines) 管轄の問題だそうで、影響が出ているのはネグロスのみならず、ギマラスとパナイの三島に及ぶ広域停電。
と、ここまでは、多少例年よりは暑さが厳しいとは言え、まぁまぁ真夏のフィリピンではありがちな話ながら、何をどう間違えたのか停電騒ぎの後の先週、時ならぬ長雨に見舞われたフィリピン。乾季の真っ只中で台風でもないのに、ほぼ終日の雷雨が、これまた三日も続きました。
あまり天気予報が当てにならないこの国なので、私は自分のスマホに入れた雨雲レーダーアプリを常用してまして、これによると、どう見ても台風並みに渦を巻いた雨雲が、次々にフィリピン東岸から押し寄せて来ていて、まるっきり雨季の様相。日本の気象庁からは台風情報が出てないので、気圧の低さはそれほどではないけれど、どうやら季節外れの熱帯低気圧が、ミンダナオからここビサヤ諸島の上空を通過したらしい。
涼しくなって良いし、その間は停電もなかったんですが、学校は二日連続の休校。息子の通う高校では、暑さ対策で週二回オンライン授業実施中で、休校日の一日がオンライン日。てっきり授業はあるのかと思ったら、それでも休校なんですね。水捌けの悪い我が家の前の道路は、案の定二日続けて冠水。
週末に入ってからは、終日の土砂降りではなくなったものの、乾季らしからぬ不安定な天候で、朝は快晴なのに、昼過ぎからは曇って、夕刻から夜には土砂降りの雷雨定期便。なんだか季節のサイクルが、一月分ぐらい早送りされた感じです。
そんな中、この土曜日に予定していた、家内を伴ってのホテルでの夕食。今年が結婚25周年の銀婚式で、挙式以来一度も行ったことのなかったバコロド市内のホテル「シュガーランド」で、久しぶりにディナーでもと思って、家内に頼んで予約してもらってたんですよ。
天気はもう大丈夫かと思って出かけた週末のバコロド市内は、コロナ明けで大渋滞。さらに夕食時を狙ったかのごとく、5時頃から土砂降りに雷雨。本当ならプールサイドのレストランで、ゆっくりお食事のはずが、使えるのは狭いカフェのような場所のみ。せっかく予約まで入れたので、雨の中ホテルには行ってみましたが、何とも間の悪いことに、隣席は超騒がしいお客さんが、耳も聾さんばかりの大盛り上がり中。どうやら久しぶりに再会した友達か親戚らしい。
フィリピン的には我慢すべき範囲なんでしょうけど、軟弱な日本人の私には、とても落ち着いて食事ができる雰囲気ではありません。同じカフェ内にガラスで仕切られた個室があって、そこを使えないかと訊いてみたら、何とルームチャージだけで10,000円。残念ながら諦めて、腹ペコのままシュガーランドを後にしました。
1時間遅れで自宅のあるシライ市に戻り、いつもの地元料理のお店で仕切り直して、一応満腹にはなったけれど、息子を含めて家族三人、何ともどよ〜んとした雰囲気に。返す返すも恨めしい、鬼っ子低気圧の置き土産でした。
これに懲りて、週末夕刻にバコロドの市街地に行くことは、当分ないでしょうなぁ。
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