2020年11月23日月曜日

何があったの?エンジェル・ロクシン!

 最近我が家では、コロナ禍やアメリカの大統領選挙などがあって、夕食はCNNフィリピンを視聴しながらのことが多い。CNNを聴き流せるほどの英語力を、持ち合わせていない私ですが、日本語版CNNをネットで読んでいるおかげで、トップニュースについては、だいたい理解できています。

そんなある日、日本語版ではまったく報道されないフィリピン国内ニュースで、「DepED(フィリピン教育省)」と「Angel Locsin エンジェル・ロクシン」という、聴き慣れた名前が出てきて驚きました。DepED(ディプエド)は、家内の勤務先で、エンジェル・ロクシンは、私でも知っているフィリピンの超有名女優。


特にエンジェル嬢は、その美貌と抜群のプロポーションで、フィリピンの男性向け雑誌FHMの表紙を何度も飾り、もっともセクシーなFHMモデルと評されるほど。実は私も、「私的フィリピン美女図鑑」と題して、このブログで時々投稿しているイラストで、2回も彼女を描きました。

そのニュースというのが、驚くような内容。

現在コロナ禍のために、学校の授業はオンラインか、「モジュール」と呼ばれる印刷された教材を使った通信教育で行われているフィリピン。ミンドロ島のある教師が配布した、保健体育の教材で、「エンジェル・ロクシンは肥満です。彼女は自宅で、マン・イナサル(フィリピンの鶏肉ファーストフードチェーン)の脂っこくて甘い食べ物を食べ、テレビばかり見て運動していません。彼女が、このままの生活を続けたら、どうなるでしょう?」という文章が掲載されていたとのこと。

え〜、エンジェルが肥満ってどういうこと? 思わず家内に、エンジェル・ロクシンって、あのセクシーな女優さんのことかいなって、尋ねてしまった。家内曰く、「最近のエンジェル・ロクシンの写真見てみ〜。」

さっそく「Angel Locsin recent」でグーグル画像検索かけたら、これはショック。ちょっとぽっちゃりしたのかな、ぐらいに思ってたら、以前の姿とは別人のような、病的に太ってしまった彼女の写真が...。

どうやら、背中の痛み止めに服用した薬の副作用による、急激な体重増加らしい。それはツラい話。ただ、婚約者とのツーショットは、彼女の体形とは関係なく、実に幸せそうに写っていたのは救いです。

さらに調べてみると、この体形変化に対して、心ない人たちからの誹謗中傷が相次いでいるとのこと。どの国でもアホな奴はいるもんや。

ちなみにエンジェル・ロクシンは、スカウトされてモデル / 女優になる前は、ロンドンのデザイン学校でちゃんと勉強した人。今も芸能界の仕事だけでなく、ファッションデザイナーも兼ねているというし、プロデューサーもしている。さらに彼女のファン層を拡大したのは、熱心な慈善活動。つい最近のコロナ禍では、政府が赤十字に対して支払いを滞らせて、ストップしていたPCR検査再開のために、多額の寄付をしたと報じられたばかり。

極めて当然の反応として、フィリピン教育省は、この教材に関して「チェックが不十分だった」と、正式に謝罪をしたし、誹謗中傷へは、「彼女の活動と体形には、何の関係もない」との非難が殺到している。そりゃそうでしょ。

ただ彼女をして、フィリピンの大スターにしたきっかけは、その美しさと均整の取れたスタイルだったことは間違いない。出演する映画やドラマを見たことがない私がファンになったのも、それが理由。なので、やっぱり彼女の体形変化は、私としては残念なこと。もちろんエンジェル・ロクシン本人も、決して望んだことではないはず。

ということで、今日はいろいろな意味で、悲しくなるお話でした。


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