2022年8月24日水曜日

二つの弁当

 今週(2022年8月の第4週)から、ほぼフィリピン全土での対面授業が再開されました。息子が通う、ここネグロス島シライ市内の私立学校、聖テレシタ学院での新学期は、一足早く先週からだったものの、3日間がオンラインで対面は2日のみ。それも午前中だけの短縮授業だったので、お昼ご飯はここ2年半と同様、自宅で喫食。

そして遂に本日水曜日、夕方までのフルタイム対面授業の実現となりました。ほんとうにやっと、生活全般の復旧が実感されて、喜ばしいことこの上なしなんですが、食事担当主夫としては、ちょっと困ったのがお昼のお弁当。

以前は、昼前にゆっくり作って、メイドのライラおばさんに家内と息子の弁当を配達してもらってました。家内の勤務先のフィリピン教育省・シライ分室と、息子の学校は筋向かいの目と鼻の先。自宅から徒歩でも15〜20分ぐらいの至近距離なので、こういう芸当ができました。

ちなみに、小学生ぐらいまでなら、親やメイドが弁当届けて、中には一緒に食べて、空の弁当箱を持ち帰ったりする保護者も多い。まぁ弁当と言っても、おかずとご飯を、タッパー代わりのアイスクリーム容器に、無造作に詰め込んだ「食糧パック」みたいな感じ。

こういう中だと日本式の弁当は、妙に珍しがられたりします。特に普通のフィリピンの食卓には、まず登らない「おにぎり」と「卵焼き」。息子が学校に通い始めた当初には、弁当見学に友達がいっぱい集まってきたんだとか。

これは家内の職場でも似たような状況で、たまたま卵焼きをお裾分けした上司が、いたくお気に入り。定年退職のパーティに、ぜひ卵焼きを用意してほしいと、リクエストがあったほど。(フィリピンでウケる卵焼き

それなりに、やりがいを感じて毎日用意していたお弁当なんですが、ライラが急に辞めてしまい、家内だけの分を自分で届けるのも億劫なので、この1ヶ月ほどは無弁当状態。家内の食職場には、社員食堂みたいな施設はないものの、毎日、白米やおかずを売りにくる、行商の惣菜屋さんがいるので、困ることはありません。

今回のフルタイム対面授業再開で、どうしようかと考えたのが息子の昼食。学校にはキャンティーンがあるにはあっても、品数は少ないし、はっきり言って決して美味しいとはいえない内容。毎日これではちょっと可哀想。

ということで一念発起して、朝早く起きて、二つの弁当を作ることにしたのが、昨日のお昼。息子に訊いてみたら、やっぱりお弁当の方がいいそうです。

朝早くと言っても5時半起き。日本で子供さの弁当を用意している親御さんなら、当たり前の時間帯。よ〜く考えたら私の母って、6人兄弟姉妹の長姉で、中学生ぐらいから弟や妹の弁当を作り。その後、結婚、出産、子育てを通じて、ほぼ半世紀ぐらい、これをやってたんですよね。すげぇ。

今日は初日ということもあって、前夜に家内が、豚肉を醤油とお酢で煮込んだ「アドボ」を作り置きしてくれたので、私はおにぎりと卵焼きのみ。30分ほどで出来上がりです。トーストの朝食を済ませ、息子を送り出した7時前には、二度寝をしてしまいました。

次のメイドさんが見つかるまで、しばらくの間は「朝シフト」生活が続くことになります。



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