2022年11月23日水曜日

生き方を変えられない日本人

 前回に続いて、ホリエモンチャンネル(堀江貴文さんのYouTubeチャンネル)を視聴して感じたこと。

もう3年ぐらい前の話題で恐縮なんですが、ツイッターで「手取り14万円 日本終わってる」とのつぶやきに、堀江さんが「手取り14万?お前が終わってんだよ」と返して炎上した件。これを説明するための動画。

冒頭に本人さんも言っておられるように、そもそも、短い言葉でやりとりするところに面白ろ味があるツイッター。それを長々と動画で解説するなんて無粋もいいところ。ただ、当初のツイートから切り離してみても、これはなかなか納得する内容でした。

詳しくはYouTubeをご覧いただくとして、要するに、33歳で10年間も手取りが月14万円をずっと我慢してるって、あんたアホなの?ということ。今時ネットをそこそこ使えば、1ヶ月に14万円以上の収入を得るのは、そんなに難しいことではない。それは私もそう思います。

実際に私も、ほんの一時期とは言え、海外旅行をテーマにしたサイトに、短いエッセイみたいな文章を書いてお金を貰ってました。単価は安くても、複数のサイトに頑張って投稿すれば、月14万円ぐらいは十分稼げたでしょう。

そして別の角度からの指摘がもっと鋭くて、仮に14万円を固定して考えても、ネットで仕事するなら、家賃も物価も安い地方に住めばいい。ネットフリックス、YouTube、ゲームの類は、どこに住んでも同じように楽しめるし、格安航空券を使えば月に一回ぐらい東京に遊びに行っても金額は知れてる。

このライフスタイルこそ、まさに今現在の私が実践している生き方。私の場合は現役で働いているわけではなく、若い頃の貯蓄や退職金を少しづつ切り崩しているわけですが、コンセプトは完全一致。つまり14万円しか収入がないのなら、14万円で楽に暮らせる場所に移ればいいってだけのこと。

これが20年前なら、地方には仕事はないし、不便だし...ってなったんでしょうけど、今やここフィリピンのド田舎でも、ブロードバンドが敷設される時代。多少の工夫は必要とは言え、日本にいた頃よりもQOL(生活の質)はむしろ格段に上がったぐらい。ちなみに2022年現在でのネグロス島での生活費は、1ヶ月10万円に届いてません。

結局のところポイントは、収入の低さ云々ではなくて、生き方の問題。おそらく月収14万円で文句を言いたくなるってことは、物価の安い地方ではなく東京などの大都市の住民なんでしょう。ちっちゃな賃貸でも、家賃はバカ高いので、収入の半分ぐらいはそっちに取られてるのかも知れません。確かにそれでは、文句も言いたくなる。

しかし10年ってのは、どんだけ我慢強いねん?と思ってしまいます。

昇給の見込みがないなら、転職を考えるとか、ネットで副業するとか、何か方法がありそうなもの。さすがに海外移住っていうのは敷居が高いにしろ、国内であっても住む場所を変えれば、他の可能性も見えてくるはず。

日本の経済がここまで低迷して、回復の兆しがなかなか見えないのは、ひょっとすると「日本終わってる」氏のような生き方を、心ならずも選んでしまう人が、若年層に多いからなのかも知れません。給料は上がらないのに税金は上がる、生活に金がかかり過ぎて結婚もままならない。子育ても難しい。老後の年金も貰えないかも知れない。これって日本以外の国だったら、暴動が起こっても不思議じゃないレベル。

ここまで虐げられても、ゼロリスク指向が身につき過ぎて、自立することも海外に出ることも最初から無理だと諦め、たまたま最初に入った会社にしがみつき続ける。ついでに選挙にも行かないから、為政者にとってはいいカモですわなぁ。

当然そんな人ばかりではなく、フィリピンに来て頑張りつつも生活を楽しんでる日本の若者がたくさんいるのも事実。私にしたって、定年まで日本で働き続けるよりも、何倍、何十倍も人生を謳歌している実感があります。

ここは声を大にして言いたい。生き方って才能の有無に関係なく、決断さえすればいつでも変えられますよ。特に20代30代ぐらいなら、やり方次第でどうにでもなりますって。


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