2019年10月15日火曜日

新郎新婦に親三組


この国と付き合っている人ならお分かりのように、冠婚葬祭との遭遇率が高いフィリピン。とにかく人間が多く、特に子供や若者の数が半端ない。社会に活気があると言うか、ちょっと鬱陶しいぐらいと言うか。

そんなフィリピンでも、昨日、顔を出した結婚式は、かなり珍しい部類じゃないかと思い、このブログに投稿する次第。

タイトルからもお分かりのように、新郎の両親が別居してそれぞれに新しい伴侶がいて、新婦からすれば義両親が二組いる状況。しかも、合計三組の親たちが、当たり前に式に同席して記念撮影にも並んでいたというお話。

さらに当のカップルも、すでに同居して子供が一人。旦那がまだ22歳なのにお相手が30歳過ぎの姉さん女房。まぁ部外者の私が騒ぐようなことではないけれど、やっぱりいろいろと気になってしまう。部外者なんて書きましたが、実は新郎のジャッド君は、小さい頃から知っていて、何を隠そう家内の従弟の長男。

しかも部外者どころか、私たち夫婦がプリンシパル・スポンサー(20組みぐらいいる結婚の後援者、敢えて言うなら、頼まれ仲人に近いかも)も務めることに。

最初に会ったのは小学校の低学年ぐらいの時。実に可愛らしい男の子で、目がクリクリのおかっぱ頭。知らなかったら女の子と間違えそう。同じ高校に通っていたという、我が家の初代メイドのカトリーナによると、女子生徒たちのアイドルだったとのこと。

父親のボンボンは、今でこそちょっとショボくれた中年ながら、こちらも初対面の時は男前でした。どうやらプレイボーイだったお父さん(つまり家内の叔父)、パパ・ボーイの血を受け継いだようで、親子二代に渡って複数の女性と家庭を持ってしまった。

4年前にパパ・ボーイが心臓発作で急逝の折には、棺の前で、このボンボンと後妻さんの間で火花が散ったのは、以前に書いた通り。(出て行け〜

そしてジャッドの母親サラが、これまた美人なんですよね。早めに老けてしまった前夫とは対照的に、今も若々しい現役のダンサーにしてインストラクター。シライ市内では有名で、名士と言ってもいいぐらい。歌や踊りのプロは、フィリピンでは幅が効くんですよ。

大きなお世話ながら、ボンボンが今マニラで同居している女性が、十人並みの美人なのに何とも愛想がなくて、親戚としてはあまりいい印象がありません。我が家に来た時など、私が食事を用意しても、礼も言わず黙々と食べてるだけだったし。

ちなみに、昔からボンボンとサラの事を知っている、同世代のメイドのライラおばさんはサラ贔屓。やっぱり「なぜ、あんないい奥さんと別れて...。」という感じ。

もちろん夫婦の間なんて、実際のところは当事者同士にしか分からないもの。バツイチの私が言うと自己弁護に聞こえそうですが、たとえ側からそう見えていても、いい妻だったか、いい夫だったかなんて、所詮は他人の憶測に過ぎません。

というわけで、今ではそれぞれ新しい連れ合いと、子供までもうけたボンボンとサラ。写真大好きのフィリピンでは恒例の、延々と続く記念撮影。「新郎新婦とその両親」は、カップルと三組の親たちという、左右非対称の不思議な構図となりました。


その後には、新郎のジャッドから見ると、異母・異父のまだ幼い兄弟姉妹たちとも笑顔でパチリ。もちろん結婚前に生まれた娘さんも一緒。もう訳が分かりません。


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