2019年10月20日日曜日

自作の家具で模様替え

先月の投稿で書いた、ゲストハウス新築に伴って自分でデザインした家具。厚さ1センチほどのベニヤ板で作ってもらうシンプルなものばかり。大工さんも塗装工も揃っている今なので、ゲストハウス用だけでなく、母屋で使うものもたくさん発注。

数えてみたら、棚が九つと家内のドレッサーが一つ。裏板もがっちり作ったので、どれも丈夫で相当な重量となりました。

大工さんの人件費が日本の1/4から1/5のフィリピン、ネグロス島。家にしてもそうですが、自分で図面が引ければ、日本に比べればはるかに安く、好きなようにできます。そんな自作の家具が、先週辺りから続々と完成。塗装の乾燥を待って、母屋に運び込んで模様替え大会となりました。

まず一番の大物が、居間の壁一面の本棚。元々あった棚は、移住後すぐに購入したもの。置いていたのは主にDVDなど。書籍に比べるとずいぶん軽いはずなのに、棚板がすっかりたわんでしまいした。フィリピンで買ったから、中国製だから、とはあまり関係なく、日本でもそれほど高価でない本棚は、大抵こうなっちゃうんですよね。

まずは、古い棚からDVDやアルバムなどを取り出す作業。量は知れてるし、力仕事でもないけれど、どれも埃まみれ。こういう時に手伝ってくれるメイドさんがいると、どれだけ楽か。一人で全部やること思うと、それだけで挫折しそうになります。

ずっしり重い新しい本棚。設置を大工さんにお願いして、後は出した物を戻すのみ。実はこれが一番面倒なんですよ。根が癇症病み(かんしょやみ / 関西弁で神経質なこと)な私なので、表紙は新旧の順番通り、サイズも揃えて美しく並んでいないと気になって仕方がない。メイドさんに任せたりしたら、日本語が読めないもんだから上下逆にしたりするし。



とは言え、私にとっては楽しい作業でもあります。28年間職業にしていていたデザイナーという仕事も、部屋の片付けと似ています。混乱した状況から秩序を見つけ出して、分かりやすく美しくするのが、デザインの本質みたいなもの。



ということで、大工&メイドの協力のお陰で、狙い通りにすっきりした居間。古い棚は、傷みが少ない半分をゲストハウスに、日本だったら処分してしまうであろう、棚板が少し曲がった残りの半分は、家内の職場に寄贈することになっております。

そして翌日は、台所。正確には台所の脇に作った、フィリピン独特の「ダーティ・キッチン」と呼ばれる土間みたいな空間。広さ三畳ぐらいの細長い部屋に、食材や調理道具を置くための棚を三つ新作。これでぐっと調理仕事の効率が上がって、見た目も上々。



最後が、家内のドレッサー。
母屋が出来てしばらくしてから買ったものながら、やっぱり安物はダメですね。鏡とスツールはまだ使えても、引き出しの底板が反ってしまい、きちんと閉まらなくなってました。なのでこちらは新作ではなく、部分的に補完する形。


今回の模様替えで、家内が一番喜んだのはこれでした。


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