2019年11月1日金曜日

植木50鉢の行先

この週末こそ「ゲストハウス完成!」の投稿ができるかと思ってましたが、そこはさすがのフィリピン。最後に残った壁のペンキ塗りが、仕上げ直後に豪雨に見舞われ、まさかのやり直し。配線は完璧に終わっているのに、待てど暮らせど電力会社が引き込み工事に来ない。


無念の再度下地塗り

そんなこんなで、着工後7ヶ月が経過しての11月。日本のお盆に相当する万聖節(オール・セインツ・ディ)の休暇に突入してしまいました。

すでに塗装工ジュンジュン以外のメンバーは、私が引き続き依頼している、母屋のリノベーションに移行。内容は、1)母屋とゲストハウス間の屋根新設、2)古くなった東屋の建て替え、3)発電機の移設、4)庭の植物伐採と砂利の敷き詰め、5)洗濯機周りの改造、6)壁の再塗装。このうち、1)〜3)は、休暇前にほぼ出来上がり。

休みに入る直前の一昨日、水曜日に行ったのが、4)の植物伐採。特に外周フェンス周りが、約5年間放置のジャングル状態。とても見苦しくて以前から気になってました。

まずは、宅地の管理事務所が植えたインディアン・ツリー3本。この樹木、私はフィリピンで初めて見ました。道路沿いの並木として植えられていることが多く、左右に枝を張り巡らすことなく、垂直に繁る。

冬場がないフィリピンなので、他の植物同様、年中ものすごい勢いで成長。台風でも来ようものなら、しなった幹が2階の窓を叩いてガラスを割りそうで怖い。根元からぶった切ると管理事務所の許可が必要ですが、枝打ちだけなら大丈夫。

朝から蛮刀片手に、文字通り「猿(ましら)の如く」木に上った大工さんが、手際良く枝を落としていきます。


1本目の枝打ちが終わったところ
ここまで刈っても、数ヶ月で元に戻ってしまう

ところが、1本目の枝打ちの途中で思わぬアクシデント。
その瞬間を見ていたメイドのライラが言うには、落ちて来た枝が、水道メーターを直撃。噴水のように水が吹き出したそうです。私はちょうど2階でシャワー中。水が止まらなかったのは、我が家ではタンクを経由して水圧を上げているから。1日分ぐらいの生活水は常時溜めているので、こういう事故には強い。


修理中の水道メーター

私が見に行った時には、すでに大工のリーダー、リトが自ら配管修理中。さらに思いの外早く、水道局のスタッフ2名が車で到着し、1時間もしないうちに復旧となりました。聞くと、さっき木に登っていたリーボイ君、その友達がたまたま水道局勤務。個人ケータイに連絡したので、迅速対応となったらしい。

そしてインディアン・ツリーの次が、家内が大量に置いた植木鉢。家内は、植木を買い集めるのが趣味のような人で、あまり後先を考えずに手当たり次第に購入。手入れをちゃんとしてくれたら構わないけれど、だいたい庭先に置いて、あとは放ったらかし。

フィリピンの場合、それでもほとんど枯れもせず、繁茂してしまうのは、さすがの熱帯地方。中には、最初に植わっていたのと違う種類の植物に、占拠されている鉢もある。これが5年も続くと、前庭は植木と自生植物が入り乱れての密林状態。

さらに、まだ何もない時期に私が植えた、ブーゲンビリアが大繁殖。誇張でもなんでもなく、1階の窓からの景色が鬱蒼として、昼なお暗い。日本だと庭に植えた観葉植物などは、大事に育てないと枯れてしまうんでしょうけど、こっちでは、ほとんど駆除すべき害虫のような生命力。

思い切って全部刈ったら、外見はスッキリするし、部屋の中はびっくりするほどの明るさ。ただ問題は、約50鉢はあろうかという植木の行先。捨てたりしたら、家内と戦争になるかも。


家内が買った植木鉢の半分ぐらいは、安物のプラスティック製。これがもう、経年変化でボロボロ。仕方がないので、素焼きの鉢を30個ぐらい買って、植え替えることにしました。これをゲストルームの庭のあちこちに配置すれば、それなりに洒落た感じになるでしょう。



ということで、万聖節休暇後の週明けは、庭師の如く、土まみれな作業に没頭することになりそうです。


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