去年(2020年)の10月ぐらいから、ず〜っと修理する大工さんを探していた、我が家の雨漏り。雨漏りと言っても、屋根そのものの不具合ではなく、スチール製の雨樋が腐食して、穴が開いている状態。
見事に大穴が開いた古い雨樋 |
屋内に漏るわけではないので、生活に支障が出るわけではないけれど、何しろ、降るとなったら連日のゲリラ豪雨。砂利を敷いた庭に、びちゃびちゃ、どしゃどしゃ、すごい音の滝みたいになります。
年末には、シャワールーム床タイルの張り替えや、建て付けの悪くなった扉など、気になっていた箇所の手直しはだいたい終わって、最後に残ったのが雨樋。
以前にも投稿したように、コロナ禍真っ只中のフィリピン・ネグロス島でも、なぜか建築業界だけは不況知らず。大きな商業施設や高層マンションから、個人住宅に至るまでの新築ラッシュの勢いは、止まる気配も見えない。当然、大工さんはみんな大忙しで、ちょっとした修理ぐらいでは、なかなか見に来てもくれません。(フィリピンで建てた家のメンテナンス)
家を建てた時のスチール瓦業者に、頼めばいいとは言え、これが高いんですよ。日本でも同じで、正規の業者は、ある程度信頼できる代わりに、値引きが効かない。結局、年明けにフィリピンでも大手のカラー・スティール(Color Steel)に連絡をした次第。
ところが、顔見知りの営業社員のフィリップ君が来たのは大雨の日。屋根に上がって見ることもできない。出直します、と帰ったのはいいけれど、そこから待たされること数週間。工事担当の大工さんが交換する雨樋を数えて、やっと見積もりが出たのが、もう2月の半ば。前払いの材料費を払うのにも、また時間がかかり、発注・納品まで、また待たされる。
ようやく工事の日取りが決まり、足場用の竹を自分で買い揃えたのが、3月の第一週で、かれこれ半年です。
すべての建材を施主自ら買うのが フィリピンの常識 |
そして着工が、先週の金曜日、3月5日。三日かかると言っていた取り替え工事は、途中、またもや雨で1日延びて、足場の撤去にもう1日の合計5日。費用は、雨樋に8,000ペソ、竹に2,000ペソ、工賃が5,000ペソの閉めて15,000ペソの約3万4千円。同じ工事を日本でやったら、ウン十万円はいくでしょうから、比べればずいぶん安いですけどね。
とまぁ、紆余曲折でいろいろありましたが、さすがに雨漏りはピタっと止まり、夕立ちの土砂降りでも、普通の雨音(だけでも、そうとうやかましい)しか聴こえなくなりました。
実はこの雨漏り、意外なところで役に立っていて、それを大きなバケツで受けて、植木の水やりに使ってました。重宝していた水瓶がなくなったものだから、それからしばらくは、家内がブツブツ。知らんがな。
ということで、去年から引きずっていた懸案事項が、やっと一つ片付いてやれやれです。気が付いたら、もう3月も半ば。フィリピンで引退生活を送っているのに、やっぱり「三月は去る」なのでした。
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