2012年に東ネグロスを襲った マグニチュード6.9の地震 出典:GMA NEWS ONLINE |
今日は 3月11日なので、やはり地震関連のことを書こうと思います。
10年前の2011年のこの日、まだ日本に住んでいた私。実は、抑鬱状態との診断でドクターストップがかかり、勤めていた会社を休職中。地震発生の時刻には、自宅の書斎でパソコンに向かっていたように記憶しております。
当時は、震源から遠く離れた大阪府下のマンション暮らしだったので、揺れはまったく感じることはなく、第一報はヤフー・ジャパンに表示される速報でした。それから数日は、ほぼ終日NHKを付けっぱなしで、テレビの前に釘付け。おそらく直接影響のない地域でも、日本中がそんな感じだったんでしょうね。
確か、その直後だったか、子供のパスポートが期限まで1年を切ったので、大阪市内のパスポートセンターに行った時のこと。普段はそれほどでもないのに、この日はどういうわけか、大勢の人でごった返していました。聴こえてくる話し声は、中国語や韓国語などの外国語ばかり。
どうやら、日本国籍を有する子供を連れて、母国へ避難しようという在日外国人の親たちのようです。折しも、福島の原発事故が連日報道されている真っ最中。事態がどのように収束するか、先行きが見通せないタイミングだったので、放射能への恐怖から、そんな行動に走る人も多かったんでしょうね。
これって、今でこそ過剰反応だと思いますが、震災直後は私も不安だったし、実際に放射能汚染のリスクを理由に、ネグロス島に移住した日本人夫妻もいたそうです。もちろん仕事の伝手があってのことで、実際にはそれだけでもなかったにせよ、ネット経由の玉石混交の情報を、真剣に受け止めてしまったらしい。
さて、それから2年後の2013年4月に、私たち家族は、家内の実家があるフィリピン・ネグロス島へお引っ越し。偶然ながら、日本から逃げ出すような格好になりました。ただ、フィリピンで稼働している原発は一基もないけれど、地震は意外と多いんですよ。
もちろん世界一の地震多発国の日本に比べたら、大したことはないと言われそうですが、数年に一度ぐらいの頻度で、大きな地震があります。現に、移住した年の10月、ネグロスの東隣、ボホール島を震源とする、マグニチュード7.1の地震が発生。セブ島を含む広い範囲で、死者100名を超える大きな被害が出ました。(フィリピンの地震)
また、2017年には、ミンダナオやレイテでも死者を出す地震が相次いでいます。(レイテ地震)
日本と違って、規模の小さな地震では、ネットやテレビで速報が出るシステムのないフィリピン。それでも、地震や火山噴火の情報は、公的機関のフィリピン火山地震研究所(PHIVLCS)からの情報がツィッターで確認できます。(PHIVICS-DOST)
しばらくフォローしてみたら、マグニチュード2〜3程度の地震なら、ほとんど毎日、数回ぐらいは起こってるんですよ。それもフィリピン全土で。
考えてみると、有感地震が多くて建築物の耐震設計も進んでいる日本と比べると、感覚的には地震が滅多にないフィリピンの方が、場合によっては、危険と言えるかも知れません。地震被害の報道写真などを見ると、せいぜい震度5ぐらいの揺れでも、ビルが倒壊したり傾いたりしてる。
何より怖いのは、地震慣れしてない人が多いこと。ショッピングモールなどで、地震と同時に停電したら、震度3ぐらいでも、すごいパニックになりそう。2012年、私たちが移住する直前の東ネグロスで起こった地震の際には、日本の津波の映像の影響からか、津波を恐れてパニックになった住民が、大挙して高台に逃げ出したそうです。
ということで、3.11にちなんで、ここ最近のフィリピンでの地震についての投稿でした。
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