2021年4月7日水曜日

新型コロナ感染・フィリピン国内の温度差

新型コロナの世界的流行により、フィリピン最初の都市封鎖が行われて、もう1年以上が経過します。

規制を緩めたり、また揺り戻しが来たり。何波目なのかよく分かりませんが、今年3月になって、マニラ首都圏での感染者数が、今までの記録を更新する勢いで増加。ホーリーウィーク(イースター前の一週間)には、またもや厳格なロックダウンに逆戻り。

その後、ロックダウンは延長され、現在(4月7日)の予定では、さらに一週間後の4月11日までとなっています。

ただしこれは、マニラとその周辺の状況。おそらくネットで入手できる日本語情報や、日本語の「まにら新聞」の記事だけだと、まるでフィリピン全土が「元の木阿弥」になったような印象を受けるかも知れません。しかし、少なくとも、私の住むネグロス島のシライ市や、西ネグロスの州都バコロドでは、そこまで切迫した事態ではない。

もちろん、コロナ禍前に戻ったわけではないにしても、シライ市内の陽性患者数は、ずっと一桁台で安定し、マスクやフェイスシールドの着用、ソーシャルディスタンスの遵守をすれば、買い物や外食に、それほどの不便は感じない。

これは、オフィシャルにどこまで許容されているのか、定かではないながら、夜10時ぐらいまで限定で、フィエスタは行われているようです。フィエスタとは、各集落単位で行われるお祭り。屋外ディスコやカラオケ大会を伴う行事。週末には、数キロも離れている場所から、どんちゃかどんちゃかと、音楽が風に乗って聞こえてくる。

聞くところによると、新型コロナに限らず、インフルエンザなどの感染症の流行と、人口密度には密接な関連があるらしい。東南アジアでも最大級の人口2,000万のマニラ首都圏では、感染爆発が起こりやすく、一度広がるとなかなか収まらないのも分かります。

それに比べてネグロスは、州都バコロドですら人口は50万。その上、それぞれの市街地は、広大なサトウキビ畑で隔てられているので、ロックダウンの効果が大きいであろうことは、素人目にも想像できる。

ちなみに昨年は、ここネグロスでもロックダウン真っ只中だったイースター。当然ミサには参加できないし、例年、親戚が集まってのパーティも無し。移住以来初めて、誰も来ないイースターを経験しました。

今年は、前述の通りなので、例年通りにイースターの日曜日、私の家族+親戚の10人で、ささやかながらランチ・パーティ。まだまだ前途多難であっても、ワクチン接種の見通しも見えてきて、気持ちの上では、ずいぶん明るく感じました。

また、以前に紹介した、ネグロスの隣島パナイのイロイロ市在住の、友達の娘さんで、医師資格試験をパスしたばかりのゼニア嬢が、アストラゼネカ製のワクチンを接種したとの知らせが。(フラワーガールがお医者さん

というわけで、気がついたら2021年も3ヶ月が過ぎて、日本では新年度。フェイスブックのタイムラインには、日本の友人による、たくさんの桜の写真が投稿される季節。来年には、お花見の時期に、一時帰国できたらいいなぁと、家内と話しております。



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