2021年4月11日日曜日

私的フィリピン美女図鑑 イロイロ出身ミス・ユニバース

フィリピンも日本も、コロナ禍がらみの重苦しい話題ばかりですが、ミス・ユニバースの世界大会が、来る5月17日、ハリウッドの会場で開催されます。

ここ何年かの国際的なミスコンでは、我がフィリピーナの活躍が目覚ましく、ミス・ユニバース2015年にピア・ウォルツバック、2018年にカトリオーナ・グレイがそれぞれ優勝。カトリオーナは、前回の美女図鑑でイラストを描いたばかり。

さらには、2013年のミス・ワールドのミーガン・ヤング。ミス・インターナショナルでは、2013年のベア・サンチャゴに、2016年のカイリー・ヴェルゾサ。世界三大ミスコンテストを席巻する勢い。

さて、2020年のミス・ユニバース・フィリピン代表は、史上初めて「イロンガ(イロンゴ語を母語にする女性)」ラビヤ・マテオ嬢が選ばれて、イロンゴ語圏であるパナイ島や、ここネグロス島で大きな話題になってます。

フィリピン代表に選ばれたのだから、美しく魅力的なのは当たり前にしても、そのドラマチックな生い立ちが注目の的。インド系アメリカ男性と、フィリピン女性の間に生まれたラビヤは、父を知らず、貧困の中に育ちました。

医療関係の大学を卒業し、2020年現在、マニラで教職に就いているラビア。生まれ故郷のパナイ島イロイロ市代表としてミス・ユニバースに応募した動機は、生き別れになった父との再会を果たしたいから。マスコミが騒ぐのも分かります。

特にフィリピンの場合、世界的ボクサーのマニー・パッキャオや、俳優から政治家に転身した現マニラ市長で、次期大統領の呼び声も高いイスコ・モレノなど、貧困から身を起こした成功譚が大好き。その意味では、ミス・ユニバースのフィリピン代表に選ばれた時点で、ラビヤがフィリピン・ドリームの体現者だと思われたんでしょうね。

そんな背景があるから、我が家のメイドのライラおばさんも、家庭教師のアンも、熱心なラビヤ・ファン。というわけで、今回の美女図鑑のモデルは、ラビヤ・マテオです。

さて、詳細に描いてみると、ラビヤの顔って意外なほどに左右非対称。写真を反転させてみると、目の位置や形がかなり違うんですよ。美人ほど完璧なシンメトリーと思われがちですが、実はプロのモデルや女優でも、左右の顔の印象は、違うのが当たり前。

カメラの前に立つ仕事をする人には常識で、自分の顔の印象は、右と左でどう違うのか、明確な自覚があるんだそうです。試しに雑誌のグラビアや広告などを見ると、同じモデルさんなら大抵、顔の決まった側を向けている。ラビアの場合は、左側が多いですね。このイラストではレイアウトの関係で、右側にしてますが。

実はここが大事なポイント。あまりに左右均質な顔って、絵に描いたら不自然で、マネキンかアンドロイドみたいに見えちゃいます。適度に左右の変化があると、親しみやすさ、温かさを感じられるようになるから不思議なもの。その点ラビヤの顔は、絶妙と言えるほど。

なるほどなぁ。ネット上の前評判でラビヤの人気が高いのは、そんなところに秘密があったのかも知れません。


過去の「私的フィリピン美女図鑑」は、こちら。

2017年

2018年

2019年

2020年

2021年



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