2022年4月30日土曜日

カオハガン島のこと


出典:Caohagan Island - Home | Facebook

「 知る人ぞ知る」という形容がぴったりなのが、フィリピンにある小さな島カオハガン。1995年に出版された著書「何もなくて豊かな島」で日本でその存在が知られるようになり、私も以前から何となく、名前だけは聞いたことがありました。

その著者である崎山克彦さんが、1987年に偶然の成り行きで購入してしまったカオハガン島。ご本人の語るところによると、功利的な動機はまったくなく、一目惚れの衝動買いだったそうです。これはには驚きました。(詳しくはカオハガン島オフィシャルサイトを参照ください。)

ちなみに本が出たのが、ちょうど私がフィリピンに初渡航したのと同じ年。崎山さんのお生まれが1935年(昭和10年)なので、私の両親より一つだけ上の同世代。だからどうってことはありませんが、何となく親近感を覚えます。

ところで島を購入と言っても、フィリピンの法律では、外国人による土地所有は認められていません。聞くところによると、個人で買ったのではなく、フィリピン人と共同設立した法人の名義だとか。つまり私が、家内の名前で、今住んでいる宅地を買ったのと同様に、パートナーが裏切ったら、いくら全額支払った出資者でも、追い出されてしまうリスクが伴います。

実際、フィリピン妻と住むために建てたはずの自宅を、妻とその浮気相手に乗っ取られて、路頭に迷う困窮邦人の話も時々耳に入ります。それを考えると、家内を全面的に信頼して、何の縁もなかったネグロス島に、老後の全生活を託した私には、崎山さんの選択にそれほどの違和感はありません。

さて、突然冒頭から長々とカオハガンについて書いたのは、近々、この島に行くことになったから。小さな島と聞くと、何やら絶海の孤島のように想像されがちですが、実はリゾートで有名なセブのマクタン島から、小舟で1時間弱の距離。

もちろん無人島などではなく、700名もの島民が生活していて、宿泊客用のゲストハウスも完備。「カオハガン」でググれば、ちゃんと宿泊プランも出て来ます。

今回、私が訪問を決めたのは、この島に住む日本人女性と、SNSを通じて知り合いになったのがきっかけでした。本来ならば昨年には、息子のパスポートを更新すべきだったところへ、このコロナ禍。未成年だったので外出できず、ようやくワクチン接種も済み、規制が緩まったのを機にセブの日本領事館へ。

せっかくなので、きれいなビーチに息子を連れて行こうと思い立ったのが、日本人の知り合いがいるカオハガンだったというわけです。

ということで、本当に久しぶりの遠出。指折り数えたら、ネグロス島外に出るのは2019年の8月に、永住ビザ更新で隣島パナイに日帰りして以来。実に3年近くも、この島に篭ってたんですねぇ。



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