2022年4月22日金曜日

義妹の誕生日にボルテスVを歌う

 台風停滞のための洪水とか、イースターとかでバタバタしている間に、もう3週間も経ってしまいましたが、4月の最初に義妹ジーナの50歳の誕生日パーティが開催されました。

日本ならば50歳で盛大なお祝いをするなんて、よほど金持ちとか有名人ぐらいでしょうね。ところがここフィリピンでは、誕生日はビッグイベント。それほどお金はない市井の人々でも、10年刻みの節目ともなれば、レストランなどのパーティスペースを借りて、たくさんのお客さんを招くことも珍しくはありません。

特にジーナの場合は、本人が地元公立小学校に長く勤める、子供たちにも同僚にも人気のある先生。さらに夫である、家内の実弟ロイは、シライ市役所で建築部門のトップにいる偉いさん。野心家からはほど遠い性格ながら、貧困層の多い地区で、道路の補修などの地味な仕事をしているせいか、意外なほどの人望がある。我が家のメイドのライラおばさんなど、「サー・ロイ」と呼ぶほど。

そんな、ちょっとした地元の名士なので、シライで一番の老舗レストラン、フード・パークで開かれたパーティには、ざっと100名以上のお客さんが集まりました。

例によって、最近の流行に則って、パーティの服装にテーマ・カラーを設定。今回はブラック&ゴールド。ゴールドと言っても、本当のキンキラキンではなくイエローでも可。わざわざそのためにドレスを新調したりする人もいるぐらい、みんな気合いが入ってます。

さて、会場のフード・パークとは、西ネグロスの家庭料理を食べさせるお店。老舗と言っても、そんなに大したものではなく、1,000ペソも出したら家族3〜4人が十分満腹になる程度。ところが、ここ10年来の好景気のお陰で、ずいぶん内装がきれいになり冷房も完備。店の裏にあったパーティ・スペースは、結婚披露宴ができるほどのレベルになってました。

開宴は金曜日の夕方6時。スーツを着込んだプロの司会者を雇って、パっと見は本格的な感じ。バイキング形式の料理は、お祝いでは定番の豚の丸焼き「レッチョン・バボイ」がメイン。まぁ、フィリピンの田舎なので、進行がダラダラのグダグダなのはご愛嬌。

いつもなら私は、ひたすら食べるだけのオーディエンスに徹しているのですが、今回は珍しく余興に参加しました。演目はもちろん歌唱。2年以上に及ぶコロナ禍の間、毎日親の仇のように続けた、ボイストレーニングの成果を発表というわけです。

2曲歌ったのは、両方日本の歌。最初はサザン・オールスターズ初期の名曲「いとしのエリー」。実はこの曲、タイトルを「Honey, My Love」に変えてタガログ語でカバーされて、フィリピンでは誰もが知るポピュラーソング。

私は、そのタガログ版ではなく、1980年代に日本のCM用に、かのレイ・チャールズが歌った英語版「Ellie My Love」の、Ellie を Gina に変えて歌いました。


フィリピンの片田舎で爆唱する日本人

そして2曲目が「ボルテスVの歌」。言うまでもなく日本アニメの主題歌で、フィリピンでは1980から90年代に放送され、今の30〜50代のフィリピン人とっては愛唱歌。前説で「次は、1980年代の超有名な日本のアニメソングを...」と言った途端に「ボルテスV!」と掛け声が上がるほど。

ジーナはもちろん、お客さん全員が大喜びで、大ウケでした。話にはよく聞きましたが、本当にフィリピンでボルテスVは、カラオケの鉄板曲なんですねぇ。

それにしても、コロナ禍発生から丸2年以上。まだ飲食時以外はマスク着用ながら、こうした大パーティができるまでになったことは、感慨無量。出し物も好評だったし、とても幸せな時間を過ごすことができました。




0 件のコメント:

コメントを投稿