今年(2023年)はエルニーニョが発生したそうで、日本ではまだ梅雨が明けてないのに、連日の猛暑日。ヤフーJapanやSNSの日本からの投稿では「暑い暑い暑い」の大合唱。フィリピンでも、雨季なのにルソン島を中心に雨不足で、一時はマニラで給水制限もあったとか。先週の台風ドドンのお陰で、一応は収束したようですが。
それにしても、いくら南北に長くて気候に差があるとは言え、秋田では豪雨で土砂崩れで死者が出て、停電・断水で大変なことになっている同じ日に、関東以西では40度に迫る猛暑で、これまた熱中症による犠牲者が出ている日本。まるで天罰でも下っているのかと思うぐらい。
そして日本だけではなく、ヨーロッパやアメリカ、インドなどでも熱波が襲来。最高気温が40度どころか50度に達する地域も。
ところがここフィリピン・ネグロス島では、たまに土砂降りが数日続いたりするものの、全体的には例年通りの雨季。昼間でも風が抜けてエアコン不要の涼しさで、夜には扇風機つけっぱなしにしたら風邪を引きそうなぐらい。一昨夜も、長袖・長裾のジャージで就寝しました。
盛夏が4〜5月のフィリピンなので、例年7〜8月には、温帯の日本が暑く熱帯のフィリピンは涼しい。この時期は、イメージに反して暑・涼が逆転するのが常なんですが、今年はちょっと極端過ぎますね。この調子では、かつて冬の寒さや春の花粉症から逃れることが、フィリピン移住の一つの動機だったのが、さらに夏の暑さから逃れるのも加わりそう。というか「美しい四季の移り変わり」が売りだった日本が、いつの間にエゲつなく過酷な自然になってしまった。
実際のところ、気温の高低差が良いのではなく、桜などの季節の花や紅葉だったり、旬の食材が美味しい時に四季を感じるんであって、へそ曲がりな私など、真冬も真夏も嫌いでした。特に何が耐え難いかって、陽が落ちても30度を下回らない酷暑。正真正銘の「熱帯夜」であるネグロスの夜の方が、ちゃんと気温が下がるからよっぽど凌ぎやすい。
この温暖化が、排ガスや工場排煙による空気中の二酸化炭素増大に起因するのかどうかは、実は専門家の間でも断定はできてないらしい。それでも1990年代ごろから、世界的に平均気温が上昇しているのは間違ありません。
ところが何事も変化に対応できない、今の日本の政治や社会。気象庁が「災害級の暑さ」と、「外、出歩いたら死んでも知らんで」と同義の表現で警告しているにもかかわらず、高校野球の予選は中止にはならないし、学校では校庭で子供に人文字描かせて救急車が来る。いまだに責任者は「ワシらが子供の頃は、暑かっても我慢するのが当たり前やったんじゃ」とか思ってるんでしょうかね?
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