2019年12月7日土曜日
運転手を雇える身分
今年(2019年)の8月、信号待ち中に追突されてからというもの、車の運転に嫌気が差して、滅多に自分でハンドルを握らなくなっていました。(踏んだり蹴ったりの誕生日)
実はそれ以前から、できることならフィリピンでは、自分で運転したくなかった私。運転自体が下手くそで、今までもあちこちぶつけたりもしてる。ただ、一番の理由はそれではなく、自家用車を購入して6年以上も経つのに、こちらでのドライブ環境にどうしても慣れないから。
それは何かと言うと、日本の常識はまったく通用しない運転マナー。ウィンカー出さずに進路変更、右左折なんてのはまだマシで、トラックやバス、ジプニー(乗り合いバス)などが、無茶苦茶に強引な割り込みをするし、横断歩道の有無などお構いなしに、道幅の広い道路を歩行者が渡る。さらに、信号無視は多い。そもそも信号そのものが、何ヶ月も故障したまま放置されてる。
こんな状況なので、止むを得ず、急ブレーキを踏むことだってあります。ところが、助手席に陣取っている家内は、まるで私が無謀運転をしたかの如く怒りだす始末。私も相当なストレスを感じながら運転しているので、つい強い口調で応戦。よくないですね〜、こういう夫婦喧嘩。
そんな事が積み重なった上での、8月の事故だったので、それ以降、隣街のタリサイやバコロドに出かける際には、Grab(グラブ)使ってばかり。
Grabとは、最近、世界的に普及した、スマホ経由の配車サービス。タクシー会社に所属するのではなく、Grabに登録した運転手が自分の車をシェアするというスタイル。地図アプリを駆使して、目的地やルートが明確で料金も最初に提示される。
時間帯によっては、タクシーより少し割高になることもありますが、自宅前まで来てもらえるし、運転手や車種の情報、ナンバーまで記録に残るから、タクシーに比べると、はるかに安心、しかも車内がきれい。移住した当初に利用できていれば、おそらく自家用車は買わなかっただろうと思うほどの便利さ。
とは言え、既にある車を、ガレージの肥やしにするには勿体なさ過ぎる。そして、一箇所に行って帰ってくるならまだしも、3箇所、4箇所と回るような時は、さすがに費用がかさむし、電波が届く場所にいるとも限らない。それなら運転手を雇えばいいと気が付いたわけです。
日本だったら、よほどの金持ちでもない限り、まずあり得ない選択肢。ところが、新車をキャッシュで買えるぐらいの経済状態なら、むしろ運転手を雇わない方が不自然なフィリピン。私たち家族の住む、ビレッジと呼ばれる宅地では、メイドと同様、住み込み運転手がいるという世帯も、それほど珍しくはありません。つまり人件費が安いわけです。
ではどうやって運転手さんを探そうか、となれば、困った時のライラ(我が家のメイドさん)頼み。親戚か知り合いに、運転してくれる人いない?と訊いたら、たちまち同じバランガイ(町内会)に住むオジさんを紹介してくれました。
名前はナルシソ。(ナルシストではない)年齢は私と同じ57歳。少し前まで、シンガポール人家族の運転手でしたが、雇い主が仕事の都合で帰国してから失業状態だったとのこと。
その初仕事が本日、土曜日。生まれて初めて、自分が所有する車を、雇った運転手さんに任せるという経験。考えてみれば、いい身分になったものです。
ということで、前振りだけでずいぶんと長くなってしまったので、続きは、次回の投稿へ。
2019年12月5日木曜日
フィリピン強いぞ 東南アジア競技大会
11月30日から12月11日の日程で、現在フィリピンで東南アジア競技大会(South East Asian Games / 略称 SEA Games)が開催中です。
フェイスブックでフィリピン人の友達が、盛んに「SEA Games」の記事をシェア。何も知らなかった私は、遠泳とかヨットなどの海に関連する競技の大会でもやっているのかと思いました。
調べてみると、1959年(昭和34年)から続く、かなり歴史のある国際大会で、その名の通り東南アジア諸国によるスポーツの祭典。参加するのは、第1回大会が開かれたタイ、そしてミャンマー、マレーシア、シンガポール、ラオス、ベトナム(ここまでが当初の参加国)。その後、フィリピンに、インドネシア、ブルネイ、カンボジア、そして東ティモールが加わって、現在は総勢11カ国。
最初の6カ国が、すべてインドシナ半島に位置する国だったためか、第8回までは東南アジア「半島」競技大会(South East Asian Peninsula Games)という名称だったそうです。
種目は、オリンピックにも採用されている、お馴染みの陸上競技や水泳、サッカー、バレーボール、テニスなどに加えて、シュノーケルを付けて行う「水中ホッケー」とか、ドリブル無しのバスケみたいな「ネットボール」。東南アジアのローカルスポーツ「セパタクロー」「チンロン」など。
さらに、フィリピンでは大人気の、エフレン・レイズという世界的に有名なプレーヤーを輩出したビリヤード。チェスに、eスポーツ(ビデオ・ゲーム)まで、超多彩。
2年に1回開催で、今回のマニラが30回目。この記念すべき大会で、我がフィリピン選手たちは破竹の快進撃。このブログの投稿時点(12月5日)で、金と銀の獲得数、およびすべてのメダル合計で堂々の1位。へぇ〜、フィリピンってこんなに強かったんや。

出典:Philippines 2019 30th SEA Games
フィリピンの国際大会でのスポーツと言うと、最近のオリンピックで、ボクシングと重量挙げでメダリストが一人づついたぐらいしか記憶にありません。敗戦後間もない時期、サッカー全日本チームが、フィリピン代表に負けたと、何やら屈辱的に語られたテレビ番組を見たことがあるぐらい、一般的な日本人の認識からすれば、フィリピンのアスリートなんて大した事ないということなんでしょう。
国対抗のスポーツで、その強さは、人口の多寡(競技人口)と、経済力が大きく影響すると言われています。例えば、同じようにサッカーが人気の国でブラジルが強いのは、人口(約2億人)が多いからという説も。
そう考えると、フィリピンも人口は1億を超えたし、ここ10年ぐらいでの経済成長は著しい。国民的スポーツのバスケを除くと、昔はボクシングぐらいしか金を稼げるスポーツがなかったのが、ネグロスのような地方でも、サッカーのプロチームはあるし、学校ではバレーボールも盛ん。ちょっと驚くのは、シライ市内でさえ競泳用のプールができたこと。
設備や道具にお金が掛けられるようになり、スポーツ選手として生活できるようになれば、自然と競技人口が増える。「大和魂」とか「ど根性」と言った精神論は関係なく、それ相応の環境が整うことで、世界に通用するアスリートも出てくるでしょう。
これは意外と近い将来、アジアでは日本がナンバーワンだと思われている種目でも、フィリピンが肉薄して来るかもしれません。基礎体力や持って生まれた身体能力では、平均すれば、フィリピンの子供達の方が、上なんじゃないかと思うことさえある。
フィリピン勢が頑張っている、東南アジア競技大会を見ていると、そんな気がしてきます。
2019年12月3日火曜日
工事が終わって燃え尽きた
半分以上の日々を、ゲストハウス新築に費やした今年、2019年も、とうとう12月になってしまいました。日本にいて会社勤めしてたら、気忙しくなっていたであろうこの時期。10日前に工事が終わってから、何となく燃え尽きたみたいで、怠惰な日々を過ごしております。
7ヶ月以上も同じパターンが続くと、朝8時にはまだ大工さんが来ないなぁとか、給料日の水曜日と土曜日には、500ペソや100ペソの紙幣を用意しなくてはと考えていたり。あ、そうか、もう工事は終わっちゃったんだと、1日に何度も苦笑い。
その上、ゲストハウスを建ててくれた同じメンバーの大工さんが、こちらの仕事が終了するのと同時に、反対側の新築の隣家で再雇用。2ヶ月ほど放置されていた庭とフェンス作りをすることになり、相変わらず棟梁のリトや、おしゃべりココイ、元気なリーボイ君の声が聞こえてくるので、尚更勘違いが続く日々。
ところで、怠惰と言っても、本当に何にもしないわけではなく、毎日3回の食事の用意はサボるわけにはいかないし、メイドのライラがお休みの土日は、近所のスーパーで買い物したり、隣街のバコロドに出かけたり。
他には飼い犬ゴマの散歩もあれば、庭がきれいに整備されて、やらた目立つようになった雑草抜きやら隣家からの落ち葉の掃除。この2日日間(12月2、3日)は、ライラが風邪でも引いたらしく、発熱で出勤できないので、お弁当の配達も。
ただ、かなりの集中力を必要とするこのブログの更新と、一部のファンがお待ちかねの美女イラストは、なかなか筆が進まない。ついでに2階のベランダでダンベル使っての筋トレも滞りがち。
特に昨日の午後など、つい魔が差して、日本から持ち込んだコミック「バガボンド」の第1巻に手を伸ばしたのが運の尽き。夕食の用意を挟んで、深夜2時まで読み耽ってしまい、朝起きてからも読み続け、お昼前に全37巻(未完)を読了。完全に逃避してますね。
本当は、工事が終わったら手を付けようと思っていた、物置の整理、長らく放置していた自転車の手入れ、来年から計画しているゲストハウスの案内ホームページ作成など、頭の中ではいくつかの作業が待機状態。
とは言っても、齢50を過ぎてから2軒家を建てるという大事業を完遂。(1軒目は6年前の51歳の時で、今は57歳)20代の頃に比べれば、人生の残り時間を意識するようにはなったけど、1ヶ月ぐらいは休憩してもいいかという心境になっております。
それにしても熱帯のフィリピン。
12月になったからと木枯らしが吹くわけでもなく、まだ台風は来るし、それが通過して日差しが戻れば当たり前の真夏日30度超え。まったく気忙しくもなりません。ほぼ毎日、メイドさんが掃除しているので、改めて大掃除も不要で、年賀状書きとも縁が切れました。
唯一年末らしい習慣は、このブログで恒例の年間10大ニュースを投稿することぐらいでしょうか。ということで、そろそろそちらの準備を始めようかと思っている次第です。
2019年11月30日土曜日
「一汁三菜」呪いの言葉その2
前回からだいぶ間が空いてしまいました。フィリピンから見た、日本人の心を縛る「呪いの言葉」第2回です。
今回は「一汁三菜」。
なぜそれが呪い?、と思う方は、おそらく日常的に料理をせず、家族の誰かに食事の準備を完全に依存しているか、ほぼ毎回外で食べている人。あるいは料理が大好きで、毎日三食作るのが、まったく苦にならない人でしょうか。
一汁三菜の由来を調べてみると、儀礼的な食事の献立が元になっているらしい。詳しくは「一汁三菜」「本膳料理」などを参照いただくとして、要するに一般庶民の食生活とは、かけ離れたものだったということ。
戦前の昭和11年(1936年)生まれの、私の母によると、少なくとも母が物心ついた頃の食事って、ずいぶんと質素だったようです。品数もそうだし、毎食、卵や肉を使ったおかずが食卓に並ぶことなんてあり得ない。
私が小学生だった昭和40年代の後半ぐらいの時期に、母がシミジミ「ほんまに、贅沢な世の中になったなぁ」と言ったのが、今でも印象に残っています。当時の母の感覚からすれば、ほんの20年もしないうちに、食糧難から飽食の時代になったのですから。
そこまで極端な比較ではなくても、白米にスープ、メインデッシュに副菜が2種類なんて、フィリピンだったら立派なコースメニュー。前日までの残り物が累積で、たまたまオカズが3品となることはあっても、全部一から用意するのは、来客時とかせいぜい週に一回がいいところ。
フィリピンだけでなく、私が滞在したことのある、東南アジア諸国や西ヨーロッパ、アメリカなど、ざっと10カ国以上で、こんなに気合の入った献立を毎日用意する家庭は見たことがありません。特にアメリカの平日の夕食は、冷凍ピザを電子レンジでチン、以上終わり、みたいな感じ。
もちろん現代の日本でも、一汁三菜を厳格に守る家ばかりではないでしょう。以前に比べれば共働き率も上がったし、時間的にも労力的にもかなり厳しい。フィリピン移住後は、ほぼ毎日、家族のお弁当を含む三食を作っている私には、それがどれだけ大変か、容易に想像がつきます。
ところが、ネットの記事やSNSの書き込みを読んでいると、この習慣に固執する人もいるらしい。
私の知る限り、大抵の場合、一汁三菜が当然と考えるのは夫。しかも料理しているのは専業主婦だけでなく、家事育児+フルタイムの仕事をしている奥さんというのも、相当数おられる。さらに許し難いことに、コンビニのお惣菜や冷凍食品には「手抜きだ」「愛情が足りない」とホザく輩までいるとのこと。
たまに一時帰国して、日本のコンビニで売っている食材のレベルの高さに感動してしまう私にすれば、これはもうハラスメントとかイジメだと言いたくなるレベル。文句あるんやったら、2〜3ヶ月ぐらい、家族の全員のために掃除洗濯ご飯炊き、ワンオペでやってみぃ!
やっかいなのは、これを言うのがオっさん連中だけでなく、毎日の料理に追われる本人が、一汁三菜を守れないのは私がダメで、家族への愛が不足してるからだと、自分を追い詰めてしまったりする。さらに姑が「私の若い頃は...。」的追い打ち。こりゃ地獄ですな。
誤解のないように書き添えておきますが、料理する事に喜びを感じて、あるいは上手に工夫して、毎日無理なく一汁三菜を実行している方を非難する気は、まったくありません。そういう人は尊敬します。その恩恵に預かる家族は超ラッキー。ただ、それが当然のことだと、押し付けるのはマズいというお話。
間違いなく言えるのは、日本の一般家庭料理が、世界的に見てオーバークオリティだということ。私が思うに、日々の献立は一汁一菜でも十分。
例えば、カレーライスと卵スープ。刻んだキャベツとトマトを添えた豚カツに、野菜多めの味噌汁。栄養のバランスも悪くないと思うし、ある程度の量があれば、十分満足感もあるでしょう。(つまり、私が毎日作ってるのが、こんな感じ)
ということで、「食生活の豊かなニッポン、すごい」と、自分で料理もせず満足に浸っている人は、それを誰が支えているのかを、胸に手を当てて、よ〜く考えてみるべきだと思いますよ。
場所:
フィリピン シライ市
2019年11月28日木曜日
新築のお隣が床上浸水
今日は、前回投稿した洪水に関する追記です。
現在住んでいる、ネグロス島シライ市内の宅地、セント・フランシス。いわゆる「ビレッジ」という形式で、周囲に壁を巡らし、警備員を配置。大袈裟に言うと、外界からは隔離された高級住宅地。
ただ、マニラやセブなどの本格的なビレッジとは違い、裏手に回れば壁がなくて、竹製の貧弱な柵だけだったり、トライシクルに乗っていれば、部外者でもフリーパスだったり。セキュリティ的には、かなり抜け道が多い。
ただ、海沿いや下町の土地が低い場所に比べると、海岸線からは比較的遠く、道路が冠水することも少ない。また冠水してもせいぜいくるぶしぐらいまでで、雨さえ止めば数時間で水が引くのが常。
それを思えば先日の大雨では、このセント・フランシスでさえ、かなり広い範囲で朝から夕方くらいまで冠水したままだったのは、相当な雨量だったんでしょう。我が家の場合、そうなることは、設計時にある程度は折込済み。具体的に言うと、1階の床を、更地の状態から約50センチの高さに設定。
その分、土砂やコンクリートなどが余分に必要で、費用もそれだけ掛かったけれど、ここでケチったら、家財道具が水浸しになるリスクが増すというもの。さらに、もしもの場合を考えて、当初の予定より2階の面積を広げて、家具の避難場所も確保。
幸いにして今回は、そこまでにはならず、砂利を敷いた庭は、うっすら冠水しても、床の高さまではまだまだ余裕があるぐらいでした。
ところが、新築のお隣さん。どうやら基礎の嵩上げが中途半端だったらしく、可哀想なことに、出来立てのお家が床上浸水。幸か不幸か、作庭とフェンス作りの途中で、まだ住人は入居前。
フィリピンの住宅は、総タイル張りの床が基本。日本と違って畳やフローリングは使わないので、この程度の水害ならば、それほどの被害は出ない。でも家具は揃っていたようなので、ダメージはあったかも知れません。
さて、セント・フランシスでこうなると言うことは、海岸に近い市街地や下町は、さらにたいへんな状況。市の中心を走る幹線道路のリサール通りは完全に水没して、交通網は麻痺状態。
我が家のメイド、ライラおばさんが住むギンハラララン地区に至っては、全戸が床上浸水。翌日スマホで撮影した動画を見せてもらいましたが、そもそも嵩上げも何も、家全部が土間みたいなもので、生活空間がすべて水浸し。これはたいへんだ。
とは言え、これぐらいの洪水には慣れっこな、逞しい住民の方々。動画に出てくる人たちは、大人も子供も笑顔なのがすごい。死者や重傷者が出なければ、不定期のイベントみたいなものなんでしょうか。スマホ画面を見せてくれたライラも、どことなく楽しげ。
洪水のために、出張マッサージが1日遅れになったセラピストのオバちゃんは、どれだけたいへんだったかを力説。それがまるで自慢話に聞こえるから可笑しい。こちらでも洪水だったと言うと、これでみんなお仲間とばかりに満面の笑顔。
私が小学生低学年ぐらいだった頃、台風で学校が休みになり、父親が雨戸を釘で補強したり、母親が非常食のおにぎりをたくさん作ったりすると、すごくワクワクしたものです。今回の洪水では、そんな昔の記憶が蘇ってしまいました。
現在住んでいる、ネグロス島シライ市内の宅地、セント・フランシス。いわゆる「ビレッジ」という形式で、周囲に壁を巡らし、警備員を配置。大袈裟に言うと、外界からは隔離された高級住宅地。
ただ、マニラやセブなどの本格的なビレッジとは違い、裏手に回れば壁がなくて、竹製の貧弱な柵だけだったり、トライシクルに乗っていれば、部外者でもフリーパスだったり。セキュリティ的には、かなり抜け道が多い。
ただ、海沿いや下町の土地が低い場所に比べると、海岸線からは比較的遠く、道路が冠水することも少ない。また冠水してもせいぜいくるぶしぐらいまでで、雨さえ止めば数時間で水が引くのが常。
それを思えば先日の大雨では、このセント・フランシスでさえ、かなり広い範囲で朝から夕方くらいまで冠水したままだったのは、相当な雨量だったんでしょう。我が家の場合、そうなることは、設計時にある程度は折込済み。具体的に言うと、1階の床を、更地の状態から約50センチの高さに設定。
その分、土砂やコンクリートなどが余分に必要で、費用もそれだけ掛かったけれど、ここでケチったら、家財道具が水浸しになるリスクが増すというもの。さらに、もしもの場合を考えて、当初の予定より2階の面積を広げて、家具の避難場所も確保。
幸いにして今回は、そこまでにはならず、砂利を敷いた庭は、うっすら冠水しても、床の高さまではまだまだ余裕があるぐらいでした。
ところが、新築のお隣さん。どうやら基礎の嵩上げが中途半端だったらしく、可哀想なことに、出来立てのお家が床上浸水。幸か不幸か、作庭とフェンス作りの途中で、まだ住人は入居前。
フィリピンの住宅は、総タイル張りの床が基本。日本と違って畳やフローリングは使わないので、この程度の水害ならば、それほどの被害は出ない。でも家具は揃っていたようなので、ダメージはあったかも知れません。
さて、セント・フランシスでこうなると言うことは、海岸に近い市街地や下町は、さらにたいへんな状況。市の中心を走る幹線道路のリサール通りは完全に水没して、交通網は麻痺状態。
我が家のメイド、ライラおばさんが住むギンハラララン地区に至っては、全戸が床上浸水。翌日スマホで撮影した動画を見せてもらいましたが、そもそも嵩上げも何も、家全部が土間みたいなもので、生活空間がすべて水浸し。これはたいへんだ。
とは言え、これぐらいの洪水には慣れっこな、逞しい住民の方々。動画に出てくる人たちは、大人も子供も笑顔なのがすごい。死者や重傷者が出なければ、不定期のイベントみたいなものなんでしょうか。スマホ画面を見せてくれたライラも、どことなく楽しげ。
洪水のために、出張マッサージが1日遅れになったセラピストのオバちゃんは、どれだけたいへんだったかを力説。それがまるで自慢話に聞こえるから可笑しい。こちらでも洪水だったと言うと、これでみんなお仲間とばかりに満面の笑顔。
私が小学生低学年ぐらいだった頃、台風で学校が休みになり、父親が雨戸を釘で補強したり、母親が非常食のおにぎりをたくさん作ったりすると、すごくワクワクしたものです。今回の洪水では、そんな昔の記憶が蘇ってしまいました。
2019年11月27日水曜日
誕生日に床下浸水
11月26日は、家内の誕生日。すごい童顔で、30代後半ぐらいなら余裕でサバを読めるけれど、実はもう54歳。アラ還の私とだって3歳しか違いません。20年前の新婚時代なんて、二人とも30代だったのに、私が、フィリピンから高校生ぐらいの女の子を騙して連れて来たと、濡れ衣を着せられたほど。
実際のところ、日本人の夫とフィリピン妻のカップルは、親子か、下手すれば祖父と孫娘ぐらい歳の差婚も。まぁ、20歳以上若い女性が連れ合いというのもよくある話なので、勘違いされたのは、仕方ないかも知れません。
それはさて置き、フィリピンでの誕生日。
一般的には家族だけでなく、親戚や友達、場合によっては一度も会ったことのないような、友達の友達でも参加OKの大パーティも珍しくないお国柄。特に子供や、18歳のデビューパーティ(フィリピンの成人式に相当)は、たいへんな出費になりかねない。ジョリビーやマクドナルドの2階で、貸し切りパーティも多い。
それを思うと、我が家はみんな至って質素。私の誕生日は別にしても、息子も家内も、そんな大騒ぎは全然望まないし、親戚も、パーティをしないからと、苦情を申し立てたりはしません。(するとなったら、大喜びで来てくれるでしょうけど)その点は、フィリピン離れしてますね。
それでも、何もしないという選択肢は無し。日本みたいに「忘れてた」なんてのは論外にしても、家族だけでレストランで食事とか、小さくてもケーキぐらいは買わないと。今年は平日ということもあり、フライドチキンとケーキを用意して、家内が仕事から帰ってから、ささやかながら自宅でバースディ・ディナーと思っておりました。
ところが、誕生日当日の朝は、激しい雷雨。しかも、台風が接近しているわけでもないのに、尋常じゃない降り方がいつになく長時間。私が目を覚ました6時過ぎには、すでに自宅前の道路がくるぶしぐらいまで冠水して、子供の登校は無理な状況。
自家用車で送っていけなくはないけど、側溝にでもハマったら身動きができなくなりそう。当然、トライシクル(オート輪タク)も拾えません。
もしこれが日本だったら、学校からの連絡がないと、どうするかの判断に迷う保護者が大多数。でもフィリピンの場合、ちょっとでも危ないと思ったら、休ませるのが常識。家内曰く、「登校させるかどうかを決めるのは、教師じゃなくて親」と実にはっきりした態度。
結局、子供は自主的に自宅待機。登校時間をだいぶ過ぎてから、シライ市長マーク・ゴレツ氏が、フェイスブック経由で、市内全域の臨時休校を宣言したことが伝わりました。ちょっと情報が遅いなぁ。
むしろゴタコタしたのは家内の出勤。なんとこの土砂降りと洪水の中、時間通りにオフィスに行こうとしてます。もう水は膝ぐらいにまでなって、日本ならば床下浸水レベル。雨も弱まる気配はない。専業主夫の日本人が、フィリピン人の妻を押し留めるという、まるで逆転の構図。いや、普通に危ないでしょ。
こうして、子供も家内も予定外の休日となりました。
私にしても、ケーキも何も買いに出かけられません。メイドのライラおばさんも来るはずはない。後で聞いたら、ライラの住むギンハララン地区は、全戸が床上浸水でたいへんだったそうです。
仕方がないので、その日のお昼は、冷蔵庫にあった材料でデッチ上げた、スパゲティ・イタリアンと、たまたま買い置きがあった、アサヒ・スーパードライで、簡易のバースディ・ランチ。子供も一緒だったし、結構家内は嬉しそう。
その後、雨はお昼過ぎには止み、夕方には日差しも戻りました。水が引いたのは、暗くなってから。とは言え、停電や断水もなく、基礎を高目に作った我が家は、生活に支障が出ることもなかった。結果的に終日家族で過ごせたので、意外にも、記憶に残るいい誕生日でしたね。
実際のところ、日本人の夫とフィリピン妻のカップルは、親子か、下手すれば祖父と孫娘ぐらい歳の差婚も。まぁ、20歳以上若い女性が連れ合いというのもよくある話なので、勘違いされたのは、仕方ないかも知れません。
それはさて置き、フィリピンでの誕生日。
一般的には家族だけでなく、親戚や友達、場合によっては一度も会ったことのないような、友達の友達でも参加OKの大パーティも珍しくないお国柄。特に子供や、18歳のデビューパーティ(フィリピンの成人式に相当)は、たいへんな出費になりかねない。ジョリビーやマクドナルドの2階で、貸し切りパーティも多い。
それを思うと、我が家はみんな至って質素。私の誕生日は別にしても、息子も家内も、そんな大騒ぎは全然望まないし、親戚も、パーティをしないからと、苦情を申し立てたりはしません。(するとなったら、大喜びで来てくれるでしょうけど)その点は、フィリピン離れしてますね。
それでも、何もしないという選択肢は無し。日本みたいに「忘れてた」なんてのは論外にしても、家族だけでレストランで食事とか、小さくてもケーキぐらいは買わないと。今年は平日ということもあり、フライドチキンとケーキを用意して、家内が仕事から帰ってから、ささやかながら自宅でバースディ・ディナーと思っておりました。
ところが、誕生日当日の朝は、激しい雷雨。しかも、台風が接近しているわけでもないのに、尋常じゃない降り方がいつになく長時間。私が目を覚ました6時過ぎには、すでに自宅前の道路がくるぶしぐらいまで冠水して、子供の登校は無理な状況。
自家用車で送っていけなくはないけど、側溝にでもハマったら身動きができなくなりそう。当然、トライシクル(オート輪タク)も拾えません。
もしこれが日本だったら、学校からの連絡がないと、どうするかの判断に迷う保護者が大多数。でもフィリピンの場合、ちょっとでも危ないと思ったら、休ませるのが常識。家内曰く、「登校させるかどうかを決めるのは、教師じゃなくて親」と実にはっきりした態度。
結局、子供は自主的に自宅待機。登校時間をだいぶ過ぎてから、シライ市長マーク・ゴレツ氏が、フェイスブック経由で、市内全域の臨時休校を宣言したことが伝わりました。ちょっと情報が遅いなぁ。
むしろゴタコタしたのは家内の出勤。なんとこの土砂降りと洪水の中、時間通りにオフィスに行こうとしてます。もう水は膝ぐらいにまでなって、日本ならば床下浸水レベル。雨も弱まる気配はない。専業主夫の日本人が、フィリピン人の妻を押し留めるという、まるで逆転の構図。いや、普通に危ないでしょ。
こうして、子供も家内も予定外の休日となりました。
私にしても、ケーキも何も買いに出かけられません。メイドのライラおばさんも来るはずはない。後で聞いたら、ライラの住むギンハララン地区は、全戸が床上浸水でたいへんだったそうです。
仕方がないので、その日のお昼は、冷蔵庫にあった材料でデッチ上げた、スパゲティ・イタリアンと、たまたま買い置きがあった、アサヒ・スーパードライで、簡易のバースディ・ランチ。子供も一緒だったし、結構家内は嬉しそう。
その後、雨はお昼過ぎには止み、夕方には日差しも戻りました。水が引いたのは、暗くなってから。とは言え、停電や断水もなく、基礎を高目に作った我が家は、生活に支障が出ることもなかった。結果的に終日家族で過ごせたので、意外にも、記憶に残るいい誕生日でしたね。
2019年11月25日月曜日
快感、洗浄便座
ゲストハウス向けに購入(フィリピンで見つけた洗浄便座)して、2ヶ月以上たった先週、ようやく使ってみた洗浄便座。実は水道が通った10月初旬で、使おうと思えば使えました。日本で名前の通ったのウォシュレットなどと違い、電源を必要としないタイプ。
温水は出ないし使用後の温風乾燥もない、もちろん便座は冷たいままで、自動でカバーが開閉するはずもなし。要するに少しだけ特殊な形状の、水道蛇口が増えただけの代物。
しかしながら、年間気温が20度を下回るこのないフィリピン・ネグロス島の平野部。基本の洗浄機能以外は不要なものばかり。唯一、乾燥だけはあれば便利でしょうけど、それだけのために価格を上げてもなぁ。
なので、超単機能ながら、これは買って大正解でした。「Bidet(ビデ)」は使ってないので分かりませんが、お尻洗浄の「Wash」に関しては、何の不満もありません。十分きれいになったし、温風乾燥はなくても少量のトイレットペーパーで拭けば問題無し。これで、約9,000円はお買い得。
考えてみると、日本市場向けの商品って、完璧を求め過ぎて不必要に多機能で高価格になってる気がします。多機能化自体は悪いことじゃないけれど、シンプルで安いという選択肢が皆無、というのはいかがなものか?
最近まで製造して売る側にいたので、出来ない理由は、散々聞かされてました。できるだけ多機能にシフトして、機種数を少なくした方が、単価は下げないで済むし管理も楽。また、薄利多売に走っても、中国ブランドに勝てない。
そんな言い訳ばかりしてるから、フィリピンの電気屋さんで、日本メーカーの影がすっかり薄くなっちゃったんですけどね。
それはさて置き、今回の洗浄便座と、日本式にバスタブと洗い場のある浴室が揃えば、日本人の住まいとしては最強。この週末にお迎えした最初のゲストの方にも、かなりご満足を頂けたようです。やっぱり水回りって大事ですね。
ということで、設備はほぼ狙い通りにできたゲストハウス。いよいよ来年(2020年)から、本格的に利用者を募ろうと思っております。
ご利用対象者は、これからフィリピンへの移住を考えておられる方。特にリタイアして老後の生活をフィリピンの地方都市で過ごそうというご夫婦か、それに準じるカップル(同性も可)。
従来は老後をフィリピンでと考える人は、奥さんがフィリピン人で、その実家近くに住む、というパターンが大多数だったと思います。でも最近は、夫婦とも日本人で、年金だけでの生活は苦しい日本を出て、と考える方も多いでしょう。
フィリピン人の配偶者ではなくても、比較的永住ビザを取得しやすいこの国。英語はそこそこできるし、少しは海外経験もある。でもフィリピン暮らしがどんなものなのか、イメージするのが難しい...。
ならば、本格的にアクションを起こす前に、1〜3ヶ月ぐらい住んでみませんか?というご提案。家賃は月10万円以下(詳細は未定)。100平米2LDKの一戸建てで、家具調度もWiFiも完備。生活に必要なノウハウはもちろん、移住に関する各種コンサルタントにも対応。
ご興味のある方は、以下のフェイスブック内のホームページにアクセスいただき、メッセージを送ってください。
「フィリピン・ネグロス島永住日記」
温水は出ないし使用後の温風乾燥もない、もちろん便座は冷たいままで、自動でカバーが開閉するはずもなし。要するに少しだけ特殊な形状の、水道蛇口が増えただけの代物。
しかしながら、年間気温が20度を下回るこのないフィリピン・ネグロス島の平野部。基本の洗浄機能以外は不要なものばかり。唯一、乾燥だけはあれば便利でしょうけど、それだけのために価格を上げてもなぁ。
なので、超単機能ながら、これは買って大正解でした。「Bidet(ビデ)」は使ってないので分かりませんが、お尻洗浄の「Wash」に関しては、何の不満もありません。十分きれいになったし、温風乾燥はなくても少量のトイレットペーパーで拭けば問題無し。これで、約9,000円はお買い得。
考えてみると、日本市場向けの商品って、完璧を求め過ぎて不必要に多機能で高価格になってる気がします。多機能化自体は悪いことじゃないけれど、シンプルで安いという選択肢が皆無、というのはいかがなものか?
最近まで製造して売る側にいたので、出来ない理由は、散々聞かされてました。できるだけ多機能にシフトして、機種数を少なくした方が、単価は下げないで済むし管理も楽。また、薄利多売に走っても、中国ブランドに勝てない。
そんな言い訳ばかりしてるから、フィリピンの電気屋さんで、日本メーカーの影がすっかり薄くなっちゃったんですけどね。
それはさて置き、今回の洗浄便座と、日本式にバスタブと洗い場のある浴室が揃えば、日本人の住まいとしては最強。この週末にお迎えした最初のゲストの方にも、かなりご満足を頂けたようです。やっぱり水回りって大事ですね。
ということで、設備はほぼ狙い通りにできたゲストハウス。いよいよ来年(2020年)から、本格的に利用者を募ろうと思っております。
ご利用対象者は、これからフィリピンへの移住を考えておられる方。特にリタイアして老後の生活をフィリピンの地方都市で過ごそうというご夫婦か、それに準じるカップル(同性も可)。
従来は老後をフィリピンでと考える人は、奥さんがフィリピン人で、その実家近くに住む、というパターンが大多数だったと思います。でも最近は、夫婦とも日本人で、年金だけでの生活は苦しい日本を出て、と考える方も多いでしょう。
フィリピン人の配偶者ではなくても、比較的永住ビザを取得しやすいこの国。英語はそこそこできるし、少しは海外経験もある。でもフィリピン暮らしがどんなものなのか、イメージするのが難しい...。
ならば、本格的にアクションを起こす前に、1〜3ヶ月ぐらい住んでみませんか?というご提案。家賃は月10万円以下(詳細は未定)。100平米2LDKの一戸建てで、家具調度もWiFiも完備。生活に必要なノウハウはもちろん、移住に関する各種コンサルタントにも対応。
ご興味のある方は、以下のフェイスブック内のホームページにアクセスいただき、メッセージを送ってください。
「フィリピン・ネグロス島永住日記」
登録:
投稿 (Atom)















