2024年1月4日木曜日

フィリピン・パナイ島の大停電

 遅まきながら、新年明けましておめでとうございます。

最後に更新したのが昨年の12月14日。かれこれ3週間の放置になってしまいました。一旦間が空いてしまうと、なかなか再開できないんですよね。今年はもう「週間ネグロス島移住日記」にしようかと思ってます。本当に毎日書いてた時期もあったんですが、さすがに10年以上になるし、生活スタイルも安定し切っているので、そうそうネタもないんですよね。

それにしても日本では、年明け早々から地震に飛行機事故。これは驚きました。ここフィリピンでもテレビやネットで大々的に報道。久しぶりにNHKワールド付けっ放しでテレビの前に釘付けになりました。

通常は、アナウンサーもスタジオも海外向けの英語版なんですが、この手の大災害の場合は、日本国内向けの放送が同時通訳付きで配信されます。なのでネットで話題になった、アナウンサーの意図的な感情的で命令・断定口調のアナウンスが背後に聞こえておりました。これも驚きましたね。東日本大震災時の教訓からということで、確かに遠く離れたフィリピンにいても「これはタダ事ではない」感がひしひしと伝わってきて、ちょっと怖かったほど。

そして立て続けの羽田空港での日航機炎上事故。こちらはNHKではなく、たまたま家族が見ていたCNNフィリピンのニュースで知りました。燃えながら着陸する旅客機の映像はあまりにショッキング。でもすぐに乗員乗客が全員脱出との報が入り胸を撫で下ろしたり。その時はまだ海上保安庁の飛行機の乗員についての情報がなく、後になって6名中5名が亡くなり、地震のあった能登半島への救援物資を運んでいたと知りました。実に辛い話ですね。

さらに、これまたネットで騒ぎになった、日航の事故に関する記者会見。普通これだけの事故で乗客を無事避難させたんですから、まずは驚きや賞賛があって、日頃の準備や訓練について深掘りするはず。ところが大手新聞の記者からは、まだ調査も始まってないのに、糾弾じみた質問がばかりだったらしい。おそらく記者たちの頭の中には、まずセンセーショナルな見出しがあって、それに沿った言質を取りたいということなんでしょうね。日本の新聞が軒並み発行部数を減らしているのも、然もありなんという気がします。

それに比べて、ここフィリピンでは例年通りの正月を迎えて...と書きたいところなんですが、1月2日、私たちの住むネグロス島の隣島パナイで、大規模な停電が発生。数時間程度の局所的停電はブラウン・アウトと呼ばれ、多い時には、1ヶ月に数回程度はあります。ところが今回は、広域停電のブラック・アウト。しかも24時間以上も続き、これを書いている1月4日午後も全面復旧には至らず、パナイ島の学校は臨時休校。数百万もの人々に影響が出ていることを考えると、地震や航空機事故に匹敵するインパクトです。


エアコン・扇風機が使えないため
屋外で涼むパナイ島イロイロ市民
出典:ABS-CBN

ここネグロスもまったく影響がなかったわけではなく、停電が始まった時間帯には、突発的な電圧の低下がありました。完全な電力停止まではいかなくても、照明が急に暗くなったり扇風機の回転数が落ちたり。しばらくの間は、いつ停電になるのかとヒヤヒヤ。

厄介なのは、複数の発電所が停止したことの原因が、まだ分かってないこと。西ビサヤのリージョン(日本の近畿や関東のような「地方」に相当)レベルの大停電なので、原因究明できてないということは、ひょっとするとネグロスにも波及するかも知れません。台風や地震があったわけでもないのに、勘弁してほしい。

ということで、気分的には暗くなりがちではありますが、1月2日には、家内が早々の初出勤で、3日からは息子も元気に高校へ登校。今シーズンは二人ともクリスマス前から休みだったので、ほぼ10連休。やっとそれが終わって、私の弁当作りも通常運転に戻りました。12月の一時的な天候不順もすっかり回復し、安定した乾季の夏空が続くネグロス島の年始です。