2024年4月1日月曜日

日本語が通じない英語学校の日本人スタッフ

 気がついたらもう4月。申し訳ないことに、久しぶりの更新かつ新年度早々の投稿は、とってもネガティブなお話。今日はエイプリル・フールの日なので、嘘でも書いたんじゃないかと思われそうですが、嘘だったら良かったのに...というような出来事。

遡ること3週間。先月(2024年3月)初旬から我が家のゲストハウスを、近所の英語学校に短期留学する日本人の生徒さんに貸し出すことになりました。日本は春休み。この時期に高校生や大学生の方々が増えて、学校の宿泊設備のキャパを超えてしまうから。

この日本人経営の英語学校は、コロナ禍前からのお付き合い。経営者のYさんと知り合って、もう6〜7年越しになります。コロナで一旦は撤退したものの、昨年からここネグロス島シライ市内も戻られて、我が家から徒歩15分ほどの場所の商業ビルのワンフロアを使って業務再開。ピーク時には外部の宿泊施設も借りるほどの盛況というわけです。

ここまでは私にとっても良い話で、臨時収入にはなるし、若い日本人の方々と接点ができて刺激にもなる。学生さんは3名で、一人学校側から面倒見役の女性スタッフが来るとのこと。トラブルの元になったのは、このスタッフ。

20代で、就職して数年の日本の会社を辞めてネグロス島へ。仮にAさんとしておきます。Aさんは学生に先立って前夜からゲストハウス入りというので、大慌てで大掃除。自分で言うのも何ですが、2LDKで家具や食器、家電製品付き。片田舎のシライ市にあっては、日本での宿泊と大差のない居心地だろうと思います。加えて庭も含めて念入りに掃除を済ませて待ってました。

ところが待てど暮らせどAさんは来ない、連絡もない。まるでダメなフィリピン人メイドさんみたい。翌日やっと来たと思ったら、ヘソ出しルックの短パン姿でお出まし。別に就活ではないのでスーツで来いとは言いませんが、この後空港に生徒さんを迎えに行く仕事があるはずなのに。私は上司でもないので黙ってましたが、この第一印象での違和感は、不幸にも勘違いじゃなかったことが明らかに。

そして空港から学生さんが到着し、順調な滑り出しのはずが、いきなり夜間のゲート施錠忘れ。裏庭に建てられたゲストハウスは、建物としては母屋と完全に独立しているものの、同じ敷地内でこちらのゲートから母屋の庭に入ることもできる作り。なので当初は、鍵の開・施錠は私でやろうと思ったんですが「責任をもって管理します」と言うので任せてました。それがこの結果。

追い討ちをかけるように、翌日も施錠してなかったし、さらに昼間は落とし金具も横バーもしないから、季節風に煽られてゲートがフルオープン状態。外から敷地内まる見えで、不審者でも野良犬でも入りたい放題。

どうやら根本的に、フィリピンの治安のレベルが理解できないらしい。ガードマンのいるビレッジ(宅地)内で、長閑で平和に見えるものの、実際に泥棒被害(大した物ではないにせよ)はあったし、狂犬病のリスクだってあります。

もちろんその都度、注意はしてたんですよ。言葉を選んで紳士的に。ところが困ったことに日本語が通じないのか、あるいは異次元の解釈をしているのか、まったく改善の兆しが見られない。別にそれほど難しい事をお願いしてるわけじゃないんですけどね。

さすがに1週間この状況だったので、経営者のYさんに直訴。日本人同士で言葉が通じないようなので、人を代えてくださいと頼んでみました。確か、もう一人インターンの方がおられました。それが無理なら、せめて私に門扉の開閉と鍵の管理を任せてくださいと。

まぁ人は代えられないというのは仕方ないにしても、頑ななまでにスタッフによる管理にこだわって、深夜零時の門限の提案も却下。というのは生徒さんの夜遊び黙認で、午前様の3時頃帰宅ということがあったんですよ。

約1時間弱の話し合いの結果、鍵を学校側が用意するナンバーボタン式のもと交換し、今後は責任を持って(こればっかり)施錠時には鍵が閉まった状態のスマホ写真を、メッセンジャーで関係者と共用する、という対応に。

さてこれで一件落着かと思ったら、舌の根も乾かぬうちに、またもゲート開けっぱなし再発。たまたま見つけたメイドさんが、びっくりして言いに来ました。つまりフィリピン人でも驚く不用心さ。あの話し合いは何だったんでしょうか?

とうとう堪忍袋の緒が切れて、件のスタッフさんに歯に衣着せぬ言葉で注意。それでも怒鳴りつけたり感情的にならないよう自制したんですが、言うに事欠いて「私も暇じゃありませんから」「元々、貸し出すべきじゃなかったんでしょう。」だって。まぁ門扉の建て付けが悪くて、暑いと膨張して外からは閉めにくくなることはありましたが、そんなの私に一声かけてくれれば済む話。ここまで相互理解ができないと、もう出て行ってもらうしかありません。

実は、これだけではなく、室内のドアノブは二つも壊してくれるし、備品の水タンクのキャップを勝手に不要と思い込んで捨ててしまうし。洒落にならなかったのは、体調不良で寝込んでた女子高校生の生徒さんを、半日も一人にしていたこと。こちらには何の連絡もなかったので、もし母屋も留守にしてたら、病人を門扉が未施錠の状態で放置するところでした。

結局、3週間の予定が半分の10日ほどでレンタルハウスはおしまい。追い出した格好になったので、宿泊費も電気・水道代も頂けません。元々、相場の半額ぐらいの良心的な価格だったんですけどね。一応、移動先の手配も考えて「すぐ出て行け」じゃなくて、24時間の猶予は与えたものの、生徒さんには悪いことしてしまいました。とは言え、ストレスで、以前の鬱病の時みたいに、胸の圧迫感や神経性と思われる腹痛が出始めたので、もうこっちもいっぱいいっぱい。今にして思えば、彼女の口からは一度も「ごめんなさい」とか「すみません」という言葉は聞かれませんでした。

ということで、ストレスの元凶が視界から去って、体調は戻ったものの、良好な関係を保っていたはずの英語学校のYさんとは、行き掛かりながら絶縁となってしまったのは、とても残念なことでした。あ〜あ。