2023年5月30日火曜日

来るのか来ないのかゴミ収集

 仕事でも日常生活でも、決まったことを決まった日時にコンスタントに...というのが苦手なフィリピンの人々。まぁこれはどっちかと言うと、規則にがんじがらめの一般的な日本人の感覚が、世界的は少々異常なのかも知れませんけど。

その手の話で、最近ちょっと目立つのがゴミ回収のイレギュラーさ加減。以前からいったい何曜日に集めにくるのか判然とせず、しばらく毎週月曜日だと思ってたら、いつのまにか木曜日になってたり。2週間以上も音沙汰なくて、大きなゴミのポリバケツが溢れそうになってから、思い出したように、土・日にやって来ることもあります。

これは私の想像ですが、ゴミ回収車の運ちゃんが「昨日の晩、飲み過ぎて二日酔いだから休み!」となって、回収をスキップ,,,なんてことがあるのかも。実際、そういう休み方があったりするのがフィリピンのユルさ。そもそも給料が決して高くないであろうゴミ回収なので、能力も仕事へのモチベーションが高いような人材は、まず集まらないでしょうね。

ただ困るのは、野良猫や野良犬たちが多いこと。ちゃんと蓋が閉まるポリバケツならそうでもないですが、こっちでよくある古タイヤをリサイクルしたゴミ箱だと、簡単に蓋を開けてられて、生ゴミを食い散らかされたり。年中暑いフィリピンでこれをやられると、周囲にすごい臭いが拡散します。中には犬・猫対策で、家の前の木にスーパーのポリ袋に入れたゴミをぶら下げる人もいる。対策としては有効でも、見た目が最悪なんですよね。

ちなみに日本では、これまた異常なまでに厳しくなったゴミの分別回収。一時はシライでも、燃えないゴミは分けて出すようにとお達しが。でも回収の様子を見てたら、ゴミ回収のオっちゃんたちは、せっかく分けて出してもごちゃ混ぜに放り込んでるし。

ところで、こんな具合に集めたゴミ。一体どこへ持っていってどのように処分してるんでしょうか。家内も地元の親戚や知り合いも、誰も知らない。おそらくは焼却とか埋め立てなんていう、お金も手間もかかることはせず、かつてマニラにあったスモーキーマウンテンのごとく、どこかの山中に野積みなんだろうと思います。

10年ほど前、日本のNGOの活動に参加して、セブで同様のゴミ捨て場を視察したことがありますが、とんでもない広さと臭気。そしてゴミの中から使えるものを拾って売り捌く、通称スカベンジャーの家族もいました。側から見てると悲惨そのものでも、意外に儲かる仕事なんだとか。もちろんやりたいとは思いませんが。

ということで、先週も「パス」された、私が住んでいる辺り。丸十日ぐらい放置されたゴミは、今朝ようやく回収されていきました。やれやれ。



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