2020年4月12日日曜日

誰も来ないイースター


私たちの住むフィリピン、西ネグロス州の封鎖が始まって2週間が経過。当初は今日、4月12日のイースター・サンデーが最終日で、明日からは封鎖が解除になるはずでした。当日は間に合わないにしても、ちょっと遅めの復活祭の祝いができるかと、微かな期待をしていたものの、マニラ首都圏に合わせて、さらに2週間の延長。

ネット上では、フィリピンの新型コロナの感染は、統計的に見て、もうピークを迎えたんじゃないかとの説も出ていて、そう考えると、ドゥテルテ大統領による封鎖延長は、とても妥当な判断だとのこと。

それにしても、カトリック信徒になって、かれこれ四半世紀近い私。枝の主日も聖週間(ホーリーウィーク)も、そしてイースター当日にすら教会に行かないなんて、まったく初めて。それも、おそらく世界中で同じ状況なんですから、恐るべき細菌災害。

例年のイースターならば、義父と義弟夫婦、甥っ子、姪っ子、それに叔母や従弟妹たちが、ミサ後のランチタイムに集まって賑やかなパーティ。このブログを書いている午前中など、私は料理の準備で大忙しのはず。

当然ながら、今年は誰も来られないし、周囲は静かなもの。時折犬どもが吠えたり、雄鶏が鳴くぐらいで、それが余計に静寂を際立たせています。

実は今日に備えて3ヶ月ぐらい、ずっとボイストレーニングをしてました。昨年のクリスマスで、叔母の家に親戚一同が集まった時、ちょっとした余興のつもりで聖歌を3曲ぐらいアカペラで披露したところ、二人の叔母が涙を流さんばかりに感激。日本の教会で聖歌隊に所属していた「昔取った杵柄」。

それほど喜んでもらえるならと、イースターには、英語や日本語の歌をお聴かせしましょうと、準備していた次第。

さすがに毎日3ヶ月、1時間かけて約10曲を歌い続けると、素人ながら、それなりに声が出るようになるものです。特に昨日など、キーがちょっと高すぎて、それまで歌いきれなかった曲が、すんなり仕上がったり。

考えてみれば日本人の私ですら、ここまで焦れてくるぐらいなので、生来パーティ大好きなフィリピンの人々。封鎖解除の暁には、どの家庭でも大祝賀会の嵐になるのは、想像に難くありません。多分、個人消費も瞬間的にガ〜ンと上がるでしょう。

ということで、追加になってしまった2週間。もうちょっとだけ我慢しましょう。


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