2021年11月5日金曜日

まだら模様のフィリピン・ワクチン事情

 もう週刊誌ペースも覚束なくなってきた当ブログ。「日記」という呼び名を返上したほうがよさそうになって来ました。

さて、久しぶりの更新は、ありがたいことに息子のワクチン接種の話題。

お陰さまをもちまして、本日11月5日、16歳の息子がファイザー製ワクチンの第一回接種を受けることができました。奇しくも今日は、ネグロス島では123年前にフィリピン全土に先駆けて、ネグロス単独で独立宣言を行った「シンコ・デ・ノビェンブレ」の祝日。

早朝に家内と一緒に、集団接種会場になっているシライ市立の体育館へ出かけた息子。オフィシャルなお達しがあったわけではなく、たまたま小学校の先生をやってる義妹のジーナからの情報で、ダメ元トライ。

当然、同年代の子供がいっぱいかと思いきや、本当は週明けの月曜日から未成年者の接種が本格化する前の、言うなれば前哨戦みたいなものだったらしい。しかも今日の対象は、第1と第2バランガイ住民。我が家は第5バランガイなので、イレギュラーもいいところ。

それでも、人脈が物を言うフィリピンの田舎。公立校教師のジーナと教育省勤務の家内の組み合わせが功を奏したのか、それとも他に人が少なかったからか「まあいいか」となって、家を出て2時間ほどの午前10時には、接種完了で帰宅できました。

ちなみにジーナの娘、つまり息子の従姉で同じ歳のジャスミンも行ってみたのですが、数日前に持病の喘息の発作があったのが引っかかって、今日の接種は見合わせになってしまいました。

それにしても、相変わらずの情報伝達がお粗末なフィリピンのお役所。フェイスブックの普及率が世界一の割には、テレビも固定のインターネットも無い世帯がまだまだ多く、中央政府や地方自治体からの連絡事項が徹底できない。その結果、担当窓口や末端の担当者ですら、人や場所によって言うことが変わったり、勝手にローカル・ルールが付け加えられたり。

これはワクチン接種に限ったことではなく、各種書類申請に際しての頭痛の種。フィリピン人パートナーとの婚姻や、ビザ申請、ビジネス始めようという日本人は、みな異口同音に不満を言うところ。

聞くところによると、規制が緩まったマニラなど大都市周辺でも、細かい点で混乱があるらしい。そもそも発表は実施前日の深夜とか、詳細が不明のまま実施など、やっつけ仕事が多いしなぁ。まぁ今回は、そのエエ加減さのおかげで、息子はワクチン接種できたので、文句も言えません。

そしてもう一つは、ワクチンの種類が多くて、それを選べないのがフィリピン。メイドさんも家族の準構成員とすると、我が家は4人。家内がジョンソン&ジョンソン、メイドのライラが中国製のシノバック(地元では「サイノバック」と発音)、先月1回目を済ませた私がアストラゼネカ。息子のファイザーを合わせると、これでモデルナがあれば、メジャーなところは制覇できるほど、各自バラバラ。

ということで私は来週、息子は月末の26日に2回目接種予定なので、今年のクリスマスは、家族全員が晴れて「フルチン」を称することができそうです。



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