2022年10月26日水曜日

お米が減らないメイドさん

 4年間働いたメイドのライラが辞めて、その後任のグレースが来て早や1ヶ月が経ちました。

月曜から金曜まで、週5日通ったライラですが、グレースは週3日だけの約束。出勤時間が不安定だったライラは、本来は朝8時スタートだったはずが、いつの間にやら8時半から9時の間となり、月に数回は事後報告での欠勤がありました。また体調によっては1週間来ないなんてのも、よくあったなぁ。

それに比べると、時間を守ってくれるグレース。プリペイドの電話料金がなくて、連絡もままならなかったライラと違い、何かあったらフェイスブックのメッセンジャー。聞くところによると短大ながら大卒なので、その辺りに教育の差が歴然と出ているようです。大学出てても仕事がメイドなのが、フィリピンの厳しさとも言えますが。

ただ掃除や洗濯の家事の腕前は、残念ながらライラの方が上手。仕事が早いのはいいけれど、埃が残ってたり、洗濯物の畳み方がイマイチ雑だったり。(これに関しては、最初の頃に家内から「指導」が入って、今はかなり改善してます。)またライラの場合は「適当にやっといて」が通用したんですよね。

これはどういうことかと言うと、大雑把に掃除してとの指示に、自分で判断して、窓が汚れてると思えば窓拭きするし、買い物を頼めば、メモになくても、そろそろ無くなりそうな野菜を追加してくれたり。グレースがダメなんじゃなくて、ライラが人一倍気が利くタイプ。今まで雇った中では、ライラ以外にそんなメイドさんはいませんでした。

もちろん、これから何ヶ月か半年も続けば、基本は同じことの繰り返しなので、グレースも気が付くようにはなると思いますけど。

そういう現状なので、掃除が終わったら、いちいち確認しないといけないし、手が空いたら次の仕事を用意する。これが意外と面倒なんですよね。ヒマだったら、1時間ぐらい昼寝しててもいいんだけどなぁ。その点ライラは、要領良くサボってました。(これは褒めてます。)

でも考えてみれば、ライラには無駄に給金を払ってたとも言えます。5日分を3日にギュっと凝縮したようなものなので、日数が減っても、家の中は、それなりに清潔に保たれていて、特に不満もありません。

さらにライラにはなかったグレースのスキルは、マッサージと介護。本来はマッサージ・セラピストが本職なんだそうで、時々メイド服ならぬ、マッサージの時に着る作務衣みたいなのを着て来ます。介護に関しては、学校で勉強したらしい。

以前にも何度かこのブログで書いた通り、実はかなり近い将来、高齢の両親を日本から呼び寄せて同居することになるかも知れません。本当は、もう少し前から考えてたんですが、ご存知のコロナ禍で、計画は無期延期。ようやく渡航制限も緩和されてきたので、そろそろプロジェクト始動を視野に入れ始めました。

そうなると不得手な家事より、ケア・テイカーとして働いてもらった方がいいんじゃないか、というのが家内の意見。どうなるかは、まだ不透明ですけどね。

そして一番の差は、食べる量。

ある意味、フィリピンのメイドさんの典型だったライラは、我が家での昼食は、これがチャンスとばかりに食べる食べる。カレーの残りでもあった日には、ちょっとのルーで山盛りご飯。毎朝4合の米を炊いて、時々夕食には足りなくなって追加してたぐらい。

時間がある時には、勝手にパンケーキ焼いたりしてたしなぁ。もちろん自分一人で食べるんじゃなくて、ちゃんと雇い主に振る舞うという体裁でしたが。

そこへ行くとグレースは、実に燃費がよろしい。特に痩せてるわけでもないのに、おかずもご飯も「え、そんなちょっとで大丈夫?」という程度。1日3合で大丈夫になったし、週3日だけ。買い置いてる10キロ入りの米が、いつまで経っても無くならないので、家内と二人で笑ってしまいました。


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