2023年8月17日木曜日

美人家庭教師 素麺を食す

 またもや一週間以上も放置してしまった、このブログ。読んでいただいている方でも、前回の投稿(卒業生は80歳)の内容は忘れておられるかも知れません。今日は前回取り上げた、私の家庭教師のバンビ先生のバックアップ要員、バンビの姪っ子エイプリル嬢が登場です。

とても一児の母とは思えない魅力的なエイプリル。実年齢も若いんですが、知らないこと、新しいことに好奇心いっぱいで、イロンゴ語レッスンの合間に、私のくだらないジョークにも大笑いしてくれる、関西風に言うと「エエお客さん」。これは叔母のバンビも同じ。

そして、日本のアニメやカルチャーが好きなフィリピン人あるあるで、YouTubeで見つけた日本関連の動画を、フェイスブックのメッセンジャーで送って来て「これは何?」と尋ねて来る。

しばらく前にエイプリルがシェアしたのが「流し素麺」。なるほど、知らない人にすれば、何とも不思議な食文化。全然背景が分からないもんだから、竹筒に流れているのは熱湯だと思ったらしい。まぁフィリピンで麺類と言ったら、茹でたスパゲティとか熱いスープのバッチョイ(フィリピン風のラーメン)。麺と冷水の組み合わせは、思いつかないようです。

素麺に興味があるのならと、その翌週のレッスンの休憩時間に、素麺を用意しました。さすがに流し素麺はできないので、代わりに卵焼きとセットで出したら、これがバカ受け。日曜日の午後で、昼食は済ませてる筈なのに、美味しい美味しいと完食。まぁ、こっちでは「ミリエンダ」とか「パマハウ(イロンゴ語)」と称して、午後3時頃にかなりの量のおやつを食べたりはしますけど。


ちなみに日本製の素麺や蕎麦は、ロビンソンズやスーパーメトロなどの大手スーパーの輸入食材コーナーに常備されているので、ネグロスでも普通に購入可能。

こんな具合に、日本のアニメ好きの人が日本食に興味津々になるケースが多いらしく、私が作る「日本っぽい」料理にも、こっちの親戚や友達にファンがいたりします。もちろん、本格的な和食ではなく、カレーやトンカツ、オムライスにお好み焼きの類。子供が喜びそうな献立ばかり。日本なら、わざわざお客さんに出すようなものでもない。

そして、バンビの本職、多忙なALS(Alternative Learning System / 代替学習システム)の卒業式が終わったので、ご苦労さんを兼ねて二人の家庭教師をランチに招待した、先週の日曜日。この日は、地元のエビをたくさん使ったエビピラフと、春巻きがメイン。


フィリピンでは、ルンピアという名前で一般的な春巻き。ただし、日本で食されるものとは中身がだいぶ違います。ほぼ挽肉だけとか、トウガラシを巻いた「ダイナマイト」、さらにはバナナを使った甘いもの等々。サイズもかなり小ぶり。

私の場合は、日本で買った料理本がネタ元なので、いろんな野菜を刻んで巻きます。ただ、椎茸やタケノコが、シライの市場ではなかなか見当たらないので、缶詰のマッシュルームやサヤエンドウみたいな緑の長い鞘にはいった豆を代用に。さらに挽肉ではなく、これまた缶詰のコーンツナ。この組み合わせが結構いい感じ。

この日本風と言うか、オリジナルスタイルの春巻きが、またもやバカ受け。バンビもエイプリルも、フィリピン式マナーに則って、素手でバリバリ食べてました。例によって好奇心満々のエイプリルは、その後のイロンゴの授業で、材料を熱心にメモるほどのお気に入り。

ということで、ささやかな日比交流に役立っている、先人が営々と築き上げてきた、日本の食文化に感謝することしきりです。



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