2018年4月10日火曜日

アイランド・ホッピング

前回に続いて、ギマラス島観光の投稿です。


アイランド・ホッピング Island Hopping という言葉、初めて聞きました。島から島へ、短い航海を繰り返しながら、大海を渡るという意味で、生物学では、植物や動物の島伝いの伝播のこと。また人類学では、大昔に人間がポリネシアなどの南太平洋の島々へ進出していったのもアイランド・ホッピング。

軍事でも、この用語は使うそうで、典型的なのが太平洋戦争で、日本軍が「飛び石作戦」と称して、フィリピンを始めとする東南アジアの島嶼へ進攻したり、反対に米軍の反撃を食らったり。これすべて、アイランド・ホッピング。

今回のは、そんな学術的だったり物騒な話ではなく、ボートで島を幾つか巡る1日ツアー。ここギマラスだけでなく、数千もの島からなるフィリピン観光では、比較的ポピュラーなスタイルだそうで、ネットで検索したら、セブのアイランド・ホッピングが、やたらたくさんヒット。

淡路島より少し大きなギマラス島。さらに小さな島々が、その周囲にいくつも散らばっています。まずはイロイロから直行したのが、ギマラス本島の西にある、小さな島の小さなビーチ。何という島なのか聞き洩らしてしまった、裏座敷みたいな場所。船でしか来られないので、観光客も少ないし、砂も海も美しい。



ただとても狭いので、何時間も滞在するような場所でもありません。1時間ほども泳いで、また移動。次のビーチも同様で、きれいだけど狭いことこの上なし。ここは地元民の子供や飼い犬までいて、変に生活感があります。


そして三つ目の島への移動中に、今回のメインイベントのバースデーパーティ。この旅行は、元々が誘ってくれた、家内の友達、グロリアのお母さんの誕生日祝いが目的。この日、お母さんのマミーは80歳になりました。長女のグロリアを含む4人の子供と、孫たちに囲まれて、船の上でのハッピーバースディ合唱。こういうのもいいですね。日本ではなかなか出会えない風景。


最後に訪れたのが、東南アジア漁業開発センター(South East Asia Fisheries Development Center)の施設。アセアン諸国と日本も参加している国際研究機関なんだそうです。海上に設置された大きな生け簀に、ミルクフィッシュやラプラプなど、フィリピンではお馴染みの魚たちが飼育されていて、養殖技術や漁法についての研究。実は家内、この道のエキスパート。「昔に比べたら、ずいぶん立派な施設になったなぁ」と感慨深げ。


ところで、ミルクフィッシュって、5年以上も飼育したら、1メートルを超えるサイズになるんですね。市場で買うのは、大きくてもせいぜい50センチぐらいまでなので、最初はミルクフィッシュとは思いませんでした。



こうして半日の、アイランド・ホッピングを堪能して、ギマラス島最大の船着場、ブエナ・ビスタ(Buena Vista)へ。ディズニーの配給会社みたいですが、本来の意味は、スペイン語で「素晴らしい景色」。アメリカにもこの地名はあるし、フィリピン国内にもいくつかあるようです。



このブエナ・ビスタは、対岸のイロイロとの交通拠点。それほど大きくもない船着場は、生活物資の陸揚げやら何やらでごった返しています。ほんの30分ぐらいの距離なので、通勤た通学してる人も多いでしょう。

ということで、これだけがっつり観光しても、朝4時起きだったので、まだ日は高い。次回は、宿泊場所のファティマ農園について投稿します。


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